Ms.OOJA×ニッチェ

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 5月16日、Ms.OOJAがアルバム『Ms.OOJAの、いちばん泣けるドリカム』の発売を記念し、DREAMS COME TRUEの楽曲を生歌唱するイベントを行った。

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 このイベントは、体感型目隠し音楽イベント「クラヤミレコード」とコラボレーションして開催。「クラヤミレコード」は、「暗闇の中全身の感覚を研ぎ澄まし、音のひと粒まで浴びつくす」「楽曲の力を120%感じる」をテーマにしたイベントで、今年2月に第1回目のイベントを実施。今回がアーティストとの初コラボになり、当日はMs.OOJAの他に、彼女と同じく地元三重・四日市出身の近藤くみこが所属するお笑いコンビ・ニッチェもスペシャルゲストとして登場した。

 会場には、黒い目隠しをしたおよそ20名のファンが集まった。まずはヒーリング音楽を聴いたり、その音楽にあわせてリズムをとったり手拍子したりして、日常ではなかなか体験できないリスニング環境に慣れるための準備を整える。そして次は歌唱コーナーへ。ファンが目隠ししたまま、司会は「それでは、Ms.OOJAさんに生歌唱していただきます」とアナウンス。すると、ステージ袖にスタンバイしていたニッチェが登壇し、ドリカムの「何度でも」をワンフレーズ歌った。江上敬子がメインパートを歌いながら、近藤はそれにあわせてハモる。ニッチェはバラエティ番組で度々歌唱しているが、その歌声は抜群だった。その後目隠しをとって種明かしすると、実は歌っていたのがニッチェだとわかったファンは驚きを隠せない様子だった。

 Ms.OOJAと近藤は、地元・三重県四日市で学校は違えど同じ地区で過ごし、ともに所属していたテニス部の試合で何度も対戦した仲だという。近藤はMs.OOJAについて「テニスも強くて、憧れの存在だった」と明かした。また、ニッチェのふたりは“ドリカム世代”ということで、ドリカムについても愛情たっぷりのエピソードを語った。

 その後、Ms.OOJAが登場。3人で和気藹々とトークを繰り広げながら、話題はアルバム『Ms.OOJAの、いちばん泣ける、ドリカム』へ。Ms.OOJAは、もともとドリカムの大ファンで高校生の時にカラオケで「三日月」を歌い、友達が涙を流してくれ、「歌ってすごいな。歌手になりたい」と意を決したことを告白。また、Ms.OOJAは昨年には『MBS presents 私だけのドリカム THE LIVE in 万博公園』にも出演した。「三日月」を歌唱した時には「いろんなことが頭のなかを巡った」という。また、ステージを降りると舞台袖で中村正人が「よかったよ」と言って暖かく迎えてくれて涙を流したと、当時の思い出を感慨深げに振り返った。

 そしていよいよMs.OOJAの生歌披露へ。Ms.OOJAはアルバムにも収録されている「三日月」と「未来予想図」を歌唱した。「三日月」は前述の通り、Ms.OOJAの思い入れの強い楽曲でもある。ミドルテンポな楽曲ゆえにMs.OOJAの伸びやかな歌声が美しく響き渡り、深い余韻を残した。また、「未来予想図」では哀愁や切なさも感じさせる色気をまとった歌でファンを魅了した。

 Ms.OOJAの歌に対して、ファンと同じく黒い目隠しをして聴き入っていたニッチェのふたりは「鳥肌ずっとたちました! 昔のことを思い出しました」(近藤)、「歌手の中でもそうとう良い歌手ですね!」(江上)と感激した様子で話し、Ms.OOJAの学生当時の歌声も聴いたことがあるという近藤は、目に涙を浮かべていた。

 最後にアルバムの聴きどころを聞かれると「ドリカムの名曲を“泣ける”というカテゴリーでひとつのアルバムにしました」「実はこのアルバムは“LOVE”“TEARS”“LIFE”という三つのカテゴリーに分けていて、嬉し涙だったり失恋の涙だったり、人生に疲れた時の涙だったり。いろんな場面でぴったりくる“泣き”があると思うので、ぜひ泣きたい時に、元気を出したい時に聴いてほしい、そういうアルバムです」と明かした。R&Bをルーツに持ちながらも、ドリカムをはじめ、これまでにも「First Love」(宇多田ヒカル)、「最後の雨」(中西保志)など、幅広いアーティストの楽曲のカバーを積み重ねてきたMs.OOJA。そういった経験が、彼女の音楽、そして歌声の魅力を形作るひとつの要因となっていることをあらためて実感したイベントであった。(取材・文=若田悠希)