オーストラリア北東部ケアンズで、子ども8人の遺体が見つかった民家近くに手向けられた花束(2014年12月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オーストラリアで2014年に自分の子ども7人とめい1人を殺害した罪で起訴されていた女の被告(40)について、裁判所が被告は事件当時「精神異常」の状態だったとして刑事責任能力はないと判断していたことが4日、分かった。

 事件は北東部ケアンズ(Cairns)で発生し、刃物で刺された2〜14歳の子どもたちの遺体が民家で発見された。当時、この残忍な事件は国内に大きな衝撃を与えた。

 ライナ・マーセーン・イナ・サイデー(Raina Mersane Ina Thaiday)被告は、犯行現場で警察に発見され、男児と女児それぞれ4人を殺害した罪で起訴された。被告自身も自傷行為によって35か所の刺し傷を負っていた。

 クイーンズランド(Queensland)州の精神保健裁判所(Mental Health Court)は先月、被告は未診断の精神障害から精神病を発症しており、刑事責任能力を問うことは不可能であると結論付けた。

 裁判所はサイデー被告の精神鑑定を行った精神分析医の話として、「殺害時、サイデー被告は精神疾患、妄想型統合失調症を患い、自分の行いが間違っていると自覚する能力がなかった」と指摘。「当時の彼女の考え方としては、自分のしていることは子どもたちにとって最善のことだった。彼女は子どもたちを救おうとしていた」と説明している。

 サイデー被告は現在、警備の厳しい精神医療施設に入院しており、退院できるかは不明。
【翻訳編集】AFPBB News