【ファッション計画】好感度底上げ!ボリュームボトムをスッキリと、こなれて着こなすブラウジングテクを教えてください。
人気スタイリストの入江未悠さんをのファッションアドバイス講座、第7回の相談は、通信会社勤務の和歌山さおりさん(仮名・28歳)から。
「ボトムインが上手にキマりません。とくに、ボリュームトップスの扱いには手こずります。程よくたゆませるというのが難しい……。簡単にできる方法を教えてください」
さっそく入江さんに聞いてみましょう。
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ボリュームトップスの代名詞ともいえるアイテムにスモッグがあります。
身幅が広くとられているので、ボトムインにしようとすると、ウエストのあたりがやたらとモコモコしてしまう、ということはよくあります。
それを解消するために、前身ごろの一部だけインにするという方法もあります。
ただ、オフィスで見る人が見ると「だらしない」と思われてしまうことも……(笑)。ということで、今回はオールインの簡単なやり方を紹介したいと思います。
たとえばこんなスタイル。
今季のボリュームトップスは、ボートネックで肩が落ちているデザインが多い。そのため、身幅も例年以上に広くて、ボトムインの扱いは難しい。
この連載で「ボリューム×ボリューム」がトレンド、と紹介したことがありますが、ボリュームボトムのひとつとして、ハイウエストめのタイトのロングスカートもよくみかけます。一見、バランスがとりにくそうなんですが、ボリュームトップスをオールインにして合わせると、スタイルよく、女っぽく、とてもいい感じにキマるんです。
ウエストがキュッと細く見えるのも、オールインのおかげです。
ウエストベルトが完全に隠れず、その上でふわっとトップスが膨らんでいるイメージ。
ブラウジングのポイントとしては、手を下したときに、たゆませた部分がウエスト部分の被らないこと。トップスがウエストベルト部分にかかってしまうと、太って見えてしまいます。
横から見るとこんな感じ。前身ごろは、けっこう前に引っ張りだしています。こうすることで、スカートの中でトップスがもたつかず、おなかもスッキリみせることができます。
このトップスは素材にハリがあるので、引き出しやすいということもあります。ボトムインを前提にするなら、トップスの丈は腰骨位置あたりのものを選ぶようにすると同時に、素材もチェックしてみてください。
横から見ると、前方向へのふくらみがけっこう大きいことがわかる。
オールインのやり方は……?
さて、オールインのやり方です。
一番簡単なのは、トップスのスソを全部、ピチッとボトムの中に押し込んだあと、両手をバンザイするように上げて下す、という方法です。
腕を上げることで、トップスが可動域分ボトムの中から引きあがり、下すと自然なたゆみができるんです。
ただし、今季は、もうひと超えボリュームが欲しいところ。
そんな場合は、第2の方法を。ピチっとボトムの中に押し込むところまでは同じで、そのあと、ウエストベルトのすぐ上の部分の前身ごろを何か所か指でつまみ、手前に2〜3回ずつ引っ張り出します。一気にやろうとせず、複数箇所、少しずつやるのがポイントです。
同様に、サイド、そして後ろ見ごろも行ないます。
後ろ身ごろのブラウジングを行なうときには、少し前かがみになるとやりやすく、また、程よい引っ張り出しができます。
ちょっと練習すれば、すぐできるようになると思いますよ。
ちなみに、このコーディネートには、カーキとの相性がいいスモーキーピンクで、タイトスカートのかっちりした雰囲気ともあうバケツ型バッグを合わせてみました。
ボリューム袖トップス・タイトスカート/スタイリスト私物 バッグ9,200円(ジュエルチェンジズ 横浜店〈ジュエルチェンジズ〉)
靴はポインテッドトゥの細ヒールでもレディな印象になってカッコいいですが、女っぽくなりすぎるかな、というときには、この記事の一番上の写真のように、甲全体を覆う太いヒールの靴や、厚底サンダルで足元にボリュームをつけるのもおすすめです。
協力/ジュエルチェンジズ 横浜店 電話:045-444-5235
■賢人のまとめ
一度完全にボトムインしてから、前身ごろと後ろ身ごろをつまんで数mm引っ張り出すイメージです。一気にやろうとせず、複数箇所、少しづつやるのがポイントです。Suits- womanのインスタグラムに動画もアップするので、チェックしてみてくださいね。
■プロフィール
ファッションの賢人 入江未悠
青山大学在学中にスカウトされ、読者モデルとして活躍。
小学館『CanCam』で、 ライター&スタイリストアシスタントとして編集業務に携わり、2003年にスタイリストとして独立。
大人の甘さを引き出すきれいめコーディネートに定評があり、現在は、『STORY』『Oggi』など数々のファッション誌で活躍している。
自身初の単行本『TOKYO LADY STYLE』が好評発売中の他、2013年より、アクセサリーブランド「Myu by phoebe」のデザインも手掛けている。
Official Web Site:http://phoebe.co.jp/cat/myu/