国内女子メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で日本ツアー初出場を飾ったアン・シネ(韓国)。“セクシー・クイーン”と評されるルックスが話題となりがちだが、ゴルフのプレーはどうなのか。ツアープロコーチの辻村明志氏にスイングを解説してもらった。
【連続写真】“セクシー・クイーン”はバランスが命!アン・シネのスイングを徹底解説
まずはアドレスから解説。「構えはオーソドックスそのものです。スクエアに立って、ややフェードの球を打っていきます。後ろから見ていてもフェース面を上手くコントロールできているな、と言う印象です」。
続けて「彼女の良さは何と言ってもバランスです」と辻村氏。「アドレスからフィニッシュまで力がない人にありがちな力みや伸びあがりがありません。常に左ヒザに余裕がありしっかりと左側で壁が作れています。そこに対して体が回っていく。体が上を向かず、前傾がちゃんとあります。韓国選手らしく綺麗なスイングプレーンでライン出しも上手いので、細身ということもあって大きな飛距離はないですがバランスが良い」。
また、クラブにも注目。「アイアンのシャフトをカーボン製のものにすることでパワーの無さを補っているように見えます。柔らかいシャフトを使ってしなりを効かせてスピン量を入れて球に高さを出していますね」。パワー不足を補っている工夫を感じたという。
ショートゲームもオーソドックス。「アプローチは手首をあまり使わないですね。テクニックと言うよりはシンプルそのもの。またパターが良い。まっすぐなストロークでフェースの開閉が少ないです。バランスの良いショットでグリーンに寄せて、ショートゲームに持って行く組み立てになるのではなると思います」。派手な見た目とは裏腹にゴルフは堅実そのものだ。
最後に課題として挙げたのはコンディションだ。「スイングは綺麗だけど細身なので球の重さに欠けるところがあります。コンディションが良い時はいいけど、一年通すとどうしても調子が悪い時と言うのは出てくる。そういったときにどう組み立てるのか。その辺りがカギとなるのではないでしょうか」。
シネは今季日本ツアー8試合程度の出場でシード獲得を目指す予定。日韓を股に掛ける決して楽とは言えないスケジュールの中で、セクシー・クイーンはどんなプレーを見せてくれるのか。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子らを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
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