注目を浴び続ける稀勢の里、5月場所の活躍は

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■稀勢の里のけがは? 大相撲3月場所は、奇跡の大逆転で稀勢の里が優勝し、感動するファンが続出する中で終えた。その勢いそのままに5月場所のチケットは90分という異例の速さで完売した。しかしファンの中には不安があった。それは5月場所、稀勢の里は万全の状態で相撲を取れるかということである。

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 3月場所の13日目、日馬富士に敗れ土俵から落ちた際左肩付近を損傷してしまった稀勢の里。休場するのではないかと言われていたが何とか出場し、千秋楽で照ノ富士相手に2連勝を果たし逆転優勝した。しかしその代償は大きく、春巡業を全休してしまったほどだ。

 当初の見方では春巡業の後半には顔を出すのではないかと言われていたが、全休したことにより、5月場所に不安が残った。番付では当たり前だが東の横綱に名を連ねた稀勢の里は本当に大丈夫なのか。

■日に日によくなっている 痛みは本人にしか分からない為何とも言えないが、左肩周辺の痛みはほとんどないとのこと。日に日によくなっているというコメントを残した。しかし、不安材料がないということではない。まる1カ月間相撲を取れておらず、ぶっつけ本番を余儀なくされている。

 これまでは弟弟子である高安と稽古をこなし万全の状態で本番に向かっていた。しかし今回はそれがない。いくらトレーニングを欠かさず行い、下半身強化を徹底的にしたと言っても不安が残ることは間違いないだろう。これは稀勢の里だけでなく高安にとっても不安を感じることかもしれない。

 出場するかどうかは場所前ギリギリになるのではないかという見方もある。しかし、今まで休場したことの無い稀勢の里であるので(正確に言うと1回だけ休場しているが千秋楽だったため「休」ではないく不戦敗扱いとなっている)出場はするだろう。序盤に2敗したら休場という条件付きの可能性もあるので序盤から正念場と言っても過言ではないかもしれない。

■こういう所で力を発揮 しかしここ最近の稀勢の里はこういう逆境の時でこそ強い。1月場所千秋楽で絶体絶命の状況から白鵬を撃破し、横綱昇進に文句を言わせなかった。3月場所では多くのファンが稀勢の里の優勝を諦めた中、横綱の強さと重みを見せてくれた。そんな稀勢の里だからきっと「難しいかもしれない」という状況で力を発揮してくれることだろう。

 初優勝から3場所連続優勝力士は大相撲が15日制になってから現れていない。その金字塔をなし遂げるべく5月場所は稀勢の里が大暴れしてくれることを願うファンは多い。5月場所も1日1日、稀勢の里の動きから目が離せない。