「ひよっこ」27話。みね子、鳥小屋で働かされる

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連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第5週「乙女たち、ご安全に!」第27回 5月3日(水)放送より。 
脚本:岡田惠和 演出:田中正


27話はこんな話


みね子(有村架純)たちは、いよいよトランジスタラジオの工場で働き始める。
そこは日本を背負って働く場だった。

ご安全に


まず、卵焼きのアップ。
27話のはじまりは奥茨城村からだった。谷田部家のひとたちは当分出てこないかと思っていたのでうれしい。
遠い故郷の家族に応援されて、みね子が働き出す。

トランジスタ工場の場面では、機械文明の支配みたいな音楽が流れる。
ここでつくっているのは、アポロンAR64という商品。
ひょろりとしたライン長の松下明(奥田洋平)が登場して、
「日本を背負ってるという自覚をもって取り組みましょう」と鼓舞する。
掛け声は「ご安全に」。

テン5の世界


東京オリンピックは終わったけれど、乙女たちは、世界に並び、世界に勝つ目標を背負わされ、
基盤に部品を挿して固定していく80工程にも及ぶ作業の、スピードを記録される。
正確に、丁寧に、早く。
目標、1日340台生産。
そのために、ひとり、1工程 平均3.5秒でやらなくてはいけない。
テン5の世界を求められることにみね子はびびる。
これはまるで、もうひとつのオリンピックのようではないか。

「いいものです、若い子たちが真剣な顔で働く姿」としみじみ言う愛子。
「愛子さんはロマンチックですね」とライン長。
ちょっと真面目なセリフがあったあと、茶化しが入る。
「やっぱり愛子ですから、愛があるんですかね」とライン長に乗せられて調子に乗る愛子は、
ライン長をはたいて、ストップウォッチを止めてしまう。それに気づかず、
「作業はみんなの力がそりが合わないといけません」とか、おまえが言うか状態の愛子。
「同じ仲間だから責めたりなんかしない」と持論を展開。自分の迷惑行為にまったく自覚がない。
 そんななかで、作業に支障が出て、怒り出す人が出てきて。やや険悪ムードに。
どうやらここはそれなりに厳しいこともあるようだ。
それでも、愛子は「いい子たちが働きやすい環境にすることです」と愛にあふれた発言を貫くのだった。

鳥小屋


時子(佐久間由衣)と豊子(藤野涼子)は、出来がいいみたい。
みね子はちっとと慌てがち。
澄子(松本穂香)は動作が遅い。
それぞれの能力に合わせた仕事があてがわれる。

こういう、基板に部品を指す作業をする場は当時「鳥小屋」と呼ばれていた、と増田明美のナレーション。
なるほど、「ひよっこ」のタイトルは、ここにもかかっていたのだなあと膝を打った。

冒頭の卵焼きと、後半の「鳥小屋」でくるっときれいにまとまった27話でした。

アイルランドって


アイルランドに負けるな、と言われても、アイルランドが想像できないみね子。
アイルランドは第二次世界大戦では中立の立場を貫いたそうです。
イギリスに隣接した島国で、イギリスに支配されていたこともあります。
出身者に、ミュージシャンでは、エンヤ、U2、作家では「幸福な王子」のオスカー・ワイルド、「ユリシーズ」のジェームス・ジョイス、「ドラキュラ」のブラム・ストーカー、「ガリバー旅行記」のジョナサン・スウィフトなどがいます。
増田明美さんのナレーションが教えてくれないので、ここに記しておきます。
(木俣冬)