この視線の先に見ているものとは……。
 - 写真:奥山智明

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 木村拓哉が不死身の剣士を演じた映画『無限の住人』で主題歌を手掛けたMIYAVIが、作品を観て感じた熱い思い、さらには親交が深いアンジェリーナ・ジョリーを「エイリアン」と表現し、彼女から受けた影響について明かした。

 世界を股にかけて活躍し、“サムライ・ギタリスト”の異名を持つMIYAVIは、木村ふんする不死という業を背負って生き続ける主人公の万次を、「誰かと出会うたびに別れが見えてしまう。それでもそれを背負って生きていく人」と表現。そして、「最近タイの難民キャンプに行ったんですが、そこで見た現状と、日本が守られている状況、いま世界がどんどんバラバラになりかねない状況になっている中で、万次の生き様を見て、『お前は本気で生きているのか? 毎日を何となくやってないか? 今日も一日燃え尽きたのか?』と自分も問いかけられた様な気がします」と熱く語った。

 これまで幾度もレバノンなどの難民キャンプを訪れ、難民問題と向き合ってきた彼に多大な影響を与えたのが、国際的な難民支援活動で知られ、MIYAVIを自身の監督作品『不屈の男 アンブロークン』の重要キャストに抜てきしたアンジェリーナ・ジョリーだ。「アンジーの影響は大きいです。彼女はミッションを持って生きているエイリアンだと思う。そこに僕は惹(ひ)かれたし、共鳴した」と打ち明ける彼だが、“ロックというエッジなもの”と“チャリティーやボランティア”という行為には、「相反するイメージが日本にはある」と断言する。

 「ちょっとめんどくさいとか、重い、ダサイという先入観を持っている人もいる。それらをクールな形で発信していくのも僕たちアーティストの役割だと感じています」と世界でロックをしながら、こういった活動をクールなものとして表現しているMIYAVI。「力及ばずなところもあるけど、やれることは全力でやりたい。中にはイメージアップのためだろ? なんて思われることもあるけど、自分は二児の父って言ってるしイメージなんてどうでもいい(笑)」と不敵に笑う。決してぶれない強さと圧倒的なカリスマ性を持つMIYAVIは、新しい価値観を発信し続けている。(取材・文:斉藤由紀子)

映画『無限の住人』は全国公開中