15歳・久保建英クンの「シャー」にメディアが群がるのは、ほかにすごく撮りたいものがなかったんだろうなと思う件。
チカラのある選手が好き!若ければなおヨシ!

スターシステムという言葉があります。世間的には「まだ何者でもない選手をメディアが持ち上げて分不相応にチヤホヤする」といった意味合いでしょうか。こういう取扱い方をさしてメディアの害悪であるとか、マスゴミなどと揶揄する人も多いもの。

ゴールデンウィークで行楽地がにぎわう3日は、そんなスターシステムが話題になっていました。ルヴァンカップグループステージの第4節で、FC東京の15歳・久保建英クンが初めてトップチームで試合に出場したのです。バルセロナのカンテラ(ユース)出身で惜しまれつつ日本に帰国することになった天才少年…そんな枠組みからすれば、期待感が高まるのも仕方ないというもの。先日はJ3リーグとは言え、史上最年少得点も記録したわけですし。

ただ、そこでのメディアの取り扱いというのは不興を買っているもよう。試合前の注目であったり、試合後の採り上げ方であったりはもちろん、久保クンの名場面を撮影しようと群がるカメラの群れにはサポーターからブーイングも飛び出したといいます。試合後に選手とサポーターがともに行なう勝利の儀式が、カメラの群れによって滞ったり見づらかったりしたあたりには「邪魔だ!」というムカッがわくのかなとも思います。

↓食べ物に群がる虫か何かのようにウジャウジャしている!


群がるカメラ!

苛立つスタッフ!

棒状の物を持って立ちはだかる着ぐるみ!

一極集中報道 過熱するマスコミを検証する

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まぁあまり仕切られた現場とは言えませんが、これが普通なんじゃなかろうかという感じもします。話題のモノを撮るために来ている人が、話題のモノに群がるのは当たり前。「もみくちゃ」と評される場面も、個人的には「動いたから」だろうと思います。

こうした名場面の撮影はある意味で狙ってやらせている部分もあり、いわゆるフォトセッションなどであれば事前に広報から「誰と誰が出るか」「いつからやるか」「どの位置に立つか」が案内され、次は右のほうに向かって、次は左のほうに向かってなどと演者に指示があったりするもの。

そこには撮られる側と撮る側の協力関係があり、こういう絵を撮らせるためにどういう場面を作るかというプランがあるものです。その意味で、この場に群がるカメラが撮りたいのは勝利の儀式で拳を突き上げる場面なのですから、そこにスムーズに導いていくことが混乱を避けるための道だったろうと思います。

その点で、最初に仕切って整列させていたものを、一回無秩序に動いたことで崩してしまったことがどうだったのかなと思うのです。「もしかしてアッチでやるのかな?」となればカメラは動くでしょうし、並んでいたものが動いて崩れればもう一回並ばせるのが手間なのは当たり前。

あとから苛立ち混じりの大声をあげるよりも、最初に動きを説明するために大声をあげるほうが得策だったのではないか。一回ほかの場所に行く必要があるのであれば、「アチラ側のお客さんに挨拶をするために一度動きますが、シャーの際はもう一度センターに戻りますので、このままお待ちください」という話が伝わっていればよかったのではないかなと思うのです。まぁ、ワザと無秩序にすることで混乱するメディアの過熱ぶりを演出した、という高度な広報テクニックかもしれませんが。

↓むしろ、群がったわりにはそんなに写真を使ってないというメディアの失礼感のほうが気になる!








「撮ってはみたが」
「やっぱそんなでもないな」
「隣に誰か映ってると記事がボケる」
「久保クンだけ撮りたいんだよね」
「ちょっと隣の方、一回離れて」
「FC東京とかどうでもいいから」
「久保クンの話だけしたいの」
「FC東京が勝ったり負けたりなんて」
「一年中やってることでしょ?」
「特別な何かがあったわけでもなく」
「特別すごいプレーがあったわけでもなく」
「いつもと大体一緒じゃないですか」
「コッチは特別なことだけ撮りたいんだよね!」

これが世間の本音というヤツかもしれんね!

本音というのは得てして残酷なもの!

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そりゃあサッカーなりFC東京なりに興味・関心がある人からすれば異常な事態でしょう。得点したわけでもなく、ものすごく活躍したわけでもない少年を、このように持ち上げているのですから。判定によって消されたぶんも含めて移籍後初となる2ゴール相当の活躍を見せた永井謙佑こそがこの試合のヒーローであり、主役だったはず。この採り上げられ方は「何か違う」と思うでしょう。実際、違うと思います。

ただ、そこでできることは相手をどうするかではなく、自分たちをどうするかということ。メディアの過熱ぶりを避けるのであれば、ルールと仕切りを周知徹底し、少しでも抑制していくことが必要でしょう。別の競技の選手ではメディアに対する公開取材日を設けて「その日は個別も含めて存分に取材を受けます、ただしほかの日はやりません」という仕切りをしっかりとするタイプもいます。

また試合後の対応でも、ミックスゾーンと公式の記者会見では存分に対応するけれど、そこ以外では何もしないというタイプもいるわけです。「抜け駆けはできない」「みんな平等なので他社に負けることがない」ということがハッキリしていれば、メディアだって疲れるし眠くなるし混乱は面倒臭いのですから、無茶は静まっていくでしょう。

そして、何よりも問題なのは、まだ何者でもない15歳の少年の話題性がほかのすべてをぶっちぎっていること。野球で言えば「清宮」が「大谷」に勝っているようなもので、それは上の世代のトップ選手たちの問題かなと思います。15歳に見出しを持って行かれたりするのは、上の選手のチカラが足りないからです。

本当にチカラのある選手がしっかりとトップを張っていれば、「15歳の久保がウンタラカンタラ!」という記事ではなく、「永井も認めた!15歳の久保がウンタラカンタラ!」になるはずなのです。その構成で仕上がった記事が、対戦相手の小野伸二が久保クンを評するものであったり、50歳のキングカズが15歳の久保クンを認めるものであったりするというのは寂しい話なのかなと思います。

↓うわ!逆に久保クンが永井にレクチャーという記事になってた!


この先もいろんなこと教わりそうだなwww

そして「永井、走れ!久保絶妙ラストパス」みたいな「若者が先輩をフランクに呼び捨てで動かす」という記事になる定番の流れwww

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15歳を過熱するマスコミから守るためには、25歳くらいのしっかりと成熟したトップ選手が、衆目を集めるような活躍を見せ、世間受けする人間味というものを示していくことが何よりの方法です。清宮を追いかけているマスコミも、大谷の試合があればそっちに行かざるを得ないのです。もっと話題性があって、もっと記事が売れて、何より本当のチカラがあるからです。ドッコイドッコイだと未来への期待感もこめて若いほうに流れるというだけで。

結局はチカラ。チカラがあるものに人は群がり、チカラのある人の話題を消費するのです。久保クンの話題が過熱しているなと感じたら、「あぁチカラのある選手があんまりいないんだな」と思うべき。マスコミだって、スターシステムに乗っている途中の選手より、スターのほうが好きに決まっているのですから。

↓そう、例えばポドルスキのように!

「久保クンも見たいが、まずポドルスキだな」
「ポドルスキと久保クンの試合組んでほしいな」
「ポドルスキが認めた!久保はワールドクラス」
「みたいな記事を書くのだ」
「ポドルスキに久保クンの話聞かなきゃ!」
「ヘントのほうじゃないです!」

ポドルスキ早くきてくれ!

日本の少年を過熱するメディアから守るために!


まぁでも愛(旧姓:福原)は幼稚園からずっとこうですがね!