実は女性が適任だった!?「スニッファー」 嗅覚細胞は男性の1.5倍

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NHKで2016年秋に放送されて話題になったドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官」のDVD・ブルーレイ化を機に、作品の主なターゲットである若い女性たちの「嗅覚」事情をさぐる調査が行われた。

2年半ほど前に発表された、ブラジルと米国の大学の共同研究結果よると、女性の嗅覚は生物学的にも男性より鋭いとされているが、今回の調査でも女性の意外なニオイ事情が示された。

NHKドラマDVD化を機に調査

「スニッファー 嗅覚捜査官」は、阿部寛さんと香川照之さんの共演でも注目された。阿部さん演じる「事件解決のコンサルタント」華岡信一郎は特殊な重要犯罪のときにだけ出動を要請され、その超人的な嗅覚で犯人に迫る。香川さんは、警視庁特別捜査支援室刑事として阿部さんの相棒役。

作品のDVD・ブルーレイ化(2017年4月21日にNHKエンタープライズから発売)の機会をとらえて、映像ソフトウェア関連のウェブサイト「トーキョー女子映画部」を運営するTSトーキョーが「女子のニオイ事情」を調査。10代を含む女性351人から回答を得た。

「自宅で、ここのニオイだけは誰にも嗅がれたくないと思うスポットは?(複数選択可)」の問いに、33.3%が「ベッドや枕」を挙げ1位に。「枕がにおう」といえば、現代では「おじさんの加齢臭」というイメージなだけに、調査した側は「衝撃の結果に...」とコメント。「加齢臭の原因であるノネナールの発生には、ストレスや生活習慣の乱れが大きく関係しているという。この回答からは、仕事や家事に奮闘しながら逞しく生きる女子達の姿が垣間見えるよう」

「身の回りの「ニオイ」にまつわるエピソードやニオイフェチ話」を挙げてもらったところ、次のような答えが寄せられた。

「上司が有休を取っていた日。会社の入口でふと上司のニオイがする!と思ったら本当に出勤していた。自分を犬か!?と思いました」(40代前半)
「学生時代、誰かに後ろから『だーれだ!』と目をふさがれ、『○○さん! ニオイでわかった!』と答えてしまい、あとあと引きずらせてしまった。体臭ではなく、その人の家独特の香り(畳やお線香などの混じり合ったもの)ですぐにわかったのですが、いくら説明しても10代女子には酷な答えでした」(40代後半)

――女性が自分ばかりか周囲のニオイに敏感に反応していることがありあり。とくに女性にとっては、ニオイはときに目や言葉以上に雄弁なようだ。

嗅覚の男女差、脳細胞の「数」測定で明らかに

嗅覚には男女差があり、かなり以前から一般的に女性のほうが鋭いとされているが、それを裏付ける報告があったのは2年半ほど前だ。ブラジルのリオデジャネイロ連邦大学とサンパウロ大学と米カリフォルニア大学の共同研究の結果として「女性の嗅覚細胞は男性の1.5倍」と報告された。米オンライン科学誌「プロスワン」に2014年11月5付で掲載された。

同研究では、新たに開発した方法を使って、55歳以上で亡くなった男性7人、女性11人の脳細胞の嗅覚を感じる部分の数を測定。その結果、女性は、嗅覚情報の処理に関わる脳細胞「嗅球」が男性より平均43.2%多く、ニューロンの数に関しては49.3%多いことがわかった。

脳細胞の数そのものは生まれてからほとんど増えることがないので、女性は生まれつき男性よりも嗅球が多いとみられ、研究グループは「嗅球が多い女性のほうが嗅覚が鋭いと考えられる」としている。

このブラジルと米国の大学の共同研究の前までは、脳の画像検査による測定しかなく、嗅覚の男女差があるにしても、それが「認知の性差」なのか生物学的な理由があるのかはっきりしていなかった。