Doctors Me(ドクターズミー)- 子どもの耳と鼻で多い病気は?気になる症状と正しいケアについて

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子どもが小さいうちは、耳と鼻の調子が悪くなることが多く、その都度、病院に連れていくべきか迷うところです。

また、耳鼻科は子どもが嫌がることも多いため、出来れば様子をみてからと考えるママも多いはず。

今回はそんなママたちのために、子どもに発症しやすい耳と鼻の症状や家で出来る正しいケアについて、また病院に連れていくタイミングなどを医師に詳しく解説していただきました。

子どもの耳の症状で多いもの


耳を痛がる、耳垂れが出る


耳たぶを引っ張って痛みがひどくなったり、外から見て耳が赤いようなら外耳炎、それ以外は中耳炎が疑われます。

■ 外耳炎
鼓膜までの耳の穴の炎症で、耳かきで傷をつけたなどが原因です。耳に液薬(点耳薬)を入れることで治療します。

■ 中耳炎
風邪などのウイルス感染や細菌感染が鼻・のどの周辺に炎症を起こし、鼻水が鼻から耳管を逆流することで、炎症・感染が耳に及ぶ場合が多く、急性中耳炎と呼ばれます。

鼓膜の奥に膿が溜まります。飲み薬で治療しても改善しなければ、鼓膜を一部切って膿を排出することがあります。

聞こえにくい


生まれつき聞こえにくい先天性難聴と、生まれた後の病気によって聞こえにくくなる後天性難聴があります。

■ 先天性難聴
重度のものは新生児聴覚スクリーニング検査で判明しますが、軽度のものは検査をパスしてしまうことがあり、言葉の習得が遅れていることが分かってから判明することもあります。

■ 後天性難聴
代表的なものが滲出性中耳炎です。中耳に水が溜まる病気で、風邪などから起こる急性中耳炎から滲出性中耳炎になることがあります。

鼓膜を切開し水を抜いたり、プラスチックチューブを留置する治療を行うこともあります。

耳を突いた


箸や耳かきを耳の中に入れて鼓膜や外耳道を傷つけることがあります。平手打ちされたなどで外耳道の圧が急激に高まり、鼓膜が破れることもあります。

鼓膜の穴が小さく感染を起こさなければ自然に治りますが、破れ目が大きい場合は手術が必要になることがあります。

また、音の情報を内耳に伝える耳小骨と呼ばれる骨や、音を受け取る内耳まで傷ついている場合は難聴・耳鳴り・めまいといった後遺症が残る場合もあります。

異物を入れた、虫が入った


取ろうとするほど奥に入ることがあるので、無理にいじらず耳鼻科に受診したほうがよいでしょう。虫であれば、ライトで照らすと出てくることがありますが、かえって奥に逃げ込むこともあります。

虫が出てこない場合、耳鼻科ではオリーブオイルやアルコールを入れて溺れさせて取り出すこともあります。

子どもの耳の正しいケア方法


耳掃除のコツ


大人の言いつけを聞いて、多少痛くてもじっとしていられるようになるまでは、家庭では子供の耳かきはしないほうがよいでしょう。

指にガーゼを巻き付けて外側をぬぐうだけにするか、大人の綿棒の綿球部分が入るだけの範囲を掃除するだけにとどめます。半年に1回程度、耳鼻科で耳掃除をしてもらいましょう。

用意しておくと便利なグッズ


じっとしていられる年齢になったら、家庭で耳かきができますが、その際は耳の穴の中を照らしてくれるライト付きの耳かきがあると見やすいでしょう。

耳の穴の中をモニターに映し出し、観察しながら耳かきができるイヤースコープもも販売されています。

子どもの耳の異常、病院に行く判断基準


明らかな症状がでているときは、耳鼻科受診が必要です。鼓膜が破れたかもしれないという場合、夜間であれば救急受診する必要はありませんが、翌日には受診する必要があります。

子どもの鼻の症状で多いもの


鼻水


アレルギーや感染、副鼻腔炎が考えられます。鼻水は取れる範囲で取り、粘っこい場合は空気を加湿して出しやすくします。耳鼻科で原因を検査し、鼻水をさらさらにする薬や抗生物質で治療します。

鼻血


鼻の穴に指や異物を入れたり、顔を打ったときに出ますが、何もしていなくても出ることもあります。

まずは小鼻を押さえ、前かがみになり、口に垂れてきた血は口から吐き、飲み込まないようにします。そのまま30分ほど押さえ続けても止まらない場合は受診しましょう。

ティッシュを詰めると、取るときに再度出血することが多いため、指で押さえたほうが良いです。顔を強く打っているときは、鼻や顔面の骨が折れていたり、歯や眼球にもダメージが及んでいる場合があるので、早めに受診しましょう。

異物を入れた


耳と同様、自分で取ろうとするとかえって奥に行くことが多いですので、耳鼻科を受診しましょう。

子どもの鼻の正しいケア方法


鼻水の取り方


かつてはお母さんが直接鼻に口を付けて吸い出していましたが、ウイルス感染がある場合お母さんにもうつってしまうので、あまりおすすめできません。

用意しておくと便利なグッズ


ドラッグストアやベビー用品店に鼻水吸い器が売られています。チューブの途中に鼻水を貯める部屋が付いており、鼻水がお母さんの口に入らないようになっています。

インターネット通販では電動鼻水吸い器も販売されています。

鼻水のかみ方


鼻をかむことを子どもに教えるのはなかなか困難ですが、片方の鼻にティッシュを少し入れ、もう片方の鼻を押さえ、ティッシュを鼻息で飛ばしてごらんと言うと、感覚が掴めることがあるようです。

子どもの鼻の異常、病院に行く判断基準


透明な鼻水が少量出ている程度で、発熱もなく機嫌がよい場合は様子を見ていいでしょう。鼻水が黄色い場合や、発熱を伴っており、母乳やミルクを飲めなかったり、機嫌が悪い場合は受診しましょう。

最後に医師から一言


耳鼻科は鼻や耳のことであれば新生児から診察可能です。受診しやすい耳鼻科を探し、かかりつけを作っておくと安心でしょう。

(監修:Doctors Me 医師)