労働環境に残業時間……ここのところ重大な社会問題となっていますが、こういった長時間労働は企業の生産性や社員の健康といた面だけでなく、働く人々のプライベートにも影響を与えています。

「交際を諦めて仕事に集中」、「転職した」人も

株式会社パートナーエージェントが、長時間労働が恋愛や結婚生活にどのくらい影響を与えているのか調査を実施。まず、1か月の平均残業時間数が41時間を超える公務員・会社員を対象に、長時間残業によって交際に支障をきたした経験があるかどうか質問しました。

長時間残業は恋愛の支障に!?

「うまくいかなくなった経験はない」という回答者は25.0%。「一緒に過ごす時間が明らかに減ったことがある」が38.2%、「相手に迷惑をかけた・我慢をさせたことがある」が37.7%など、交際相手とうまくいかなくなった経験がどれか1つでもあるという回答者(「交際経験がない」「答えたくない」除く)は72.1% を占める結果に。

交際相手とうまくいかなくなった経験がある回答者に、どう対応したかについても聞くと、「相手に我慢してもらった」が最も多く48.6%、「残業を減らす努力をした」の31.7%に続き、「交際を諦めて仕事に集中した」と回答した人が15.5%いました。

結婚生活にも影響を与える長時間残業

続いて、結婚生活についても同じ質問をしてみました。
こちらも「うまくいかなくなった経験はない」は21.8%と決して高くありません。「相手に迷惑をかけた・我慢をさせたことがある」(30.9%)が最も多く、「一緒に過ごす時間が明らかに減ったことがある」(29.5%)が続きます。また、「けんかになったことがある」も1割以上いました。
結婚相手とうまくいかなくなった経験がある回答者(「結婚経験がない」「答えたくない」除く)は69.8% となりました。

半数が「相手に我慢してもらった」と回答。

結婚相手とうまくいかなくなったときの対応として最も多かったのは、交際相手の場合と同じく「相手に我慢してもらった」で、実に半数の人が、相手に我慢してもらうことで不和を乗り越えようとしていることが分かります。

今年の2月からは“プレミアムフライデー”が始まり話題を集めています。勤務先で導入されているか、実際の実施率について聞いたところ、「導入されていて自分も利用した」(5.5%)、「導入されているが自分は利用していない」(6.4%)、「導入されているが仕事が終わらず利用できない」(6.4%)と導入されている会社は18.3%となりました。

今回の調査結果から、残業時間が40時間を超えてくると、恋愛や結婚生活に支障があると感じる人が多いことが分かりました。こうした状況は今後、改善されていくと期待されているのでしょうか。

そこで最後に、残業時間が41時間以上の回答者に向けて、政府が進めている「働き方改革」への期待を尋ねてみました。

働き方改革には3割弱が期待。

「日本で働き方を改革することはまだ難しいと思う」(14.1%)、「効果はあまり期待できない」(32.7%)と、あまり期待を持てないという回答が約半数を占めた一方で、「とても期待している」(10.0%)、「改善のための意識づけにはなると思う」(17.7%)と期待を込める人も3割近くいました。

仕事の魅力や喜びもありますが、残業が原因で交際や結婚生活に支障をきたすことは、決してささいな問題ではありません。始まったばかりの“プレミアムフライデー”や働き方改革にも何らかの効果を期待している人もいます。労働環境が改善され、パートナーとの交際や結婚生活が豊かになる人が少しでも多くなってほしいですね。

【参考】※ 株式会社パートナーエージェント
調査方法:インターネット調査
調査対象:スクリーニング調査で「1か月の平均残業時間が41時間以上」と回答した男女 220名
集計期間:2017年3月27〜28日