『ブラック・ファイル 野心の代償』のハリウッド版ポスタービジュアル
 - (C) Lionsgate Premiere / ゲッティ イメージズ

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 テレビドラマ「クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル」「ザ・フォロイング」などで脚本を担当し、映画初監督作『ブラック・ファイル 野心の代償』ではアル・パチーノとアンソニー・ホプキンスという名優たちとも仕事をしたシンタロウ・シモサワ監督がインタビューに応じ、彼らと仕事をした感想や影響を受けた日本映画などについて語った。

 本作は大手製薬会社の薬害問題を追及する野心家の若手弁護士が、人間のさまざまな欲望が絡み合う陰謀に巻き込まれていくというサスペンスストーリー。『トランスフォーマー』シリーズなどのジョシュ・デュアメルが主演を務め、世間を騒がす巨大製薬会社のCEOをホプキンスが、製薬会社の疑惑と向き合う弁護団の代表をパチーノが演じている。

 「世界最高の監督たちとこれまでにタッグを組んできた俳優に、初監督作品に出てくださいとお願いすること自体が大変だったよ」と切り出したシモサワ監督。しかし「いざ撮影が始まるとホプキンスもパチーノもしっかりと僕の演出を聞いてくれて、意見を求められることも多くあった」そうで、大物俳優たちの懐の深さに驚いたという。

 劇中には謎の男としてイ・ビョンホンも出演していて、闇の中をバイクで疾走するのだが、そのシーンに話が及ぶとシモサワ監督は「実は僕は『AKIRA』の大ファンなんだ」と告白。「最初に観た時、本当にかっこいいと思ったよ。衝撃だったんだ」と話して内容についても分析し、「かなり影響を受けてるね」と「AKIRA愛」を明かした。

 一番好きな日本映画は、黒澤明監督の『羅生門』だというシモサワ監督。「あの映画のストーリー構成は、映画史上最も手本とすべきものだよ」と手放しで絶賛する。シモサワ監督は日本の大ヒットホワー『呪怨』をハリウッド・リメイクした『THE JUON/呪怨』の共同プロデューサーを務めたこともあり、『リング』に出演していた真田広之など「ハリウッドで活躍する日本人ともぜひ一緒に仕事をしてみたい」と意気込みを口にしていた。シモサワ監督の更なる活躍に注目したい。(編集部・海江田宗)