中国は数万人の学者を動員し、最も権威のある百科事典「中国大百科全書」の電子化に取り組んでいる。来年はオンラインでウィキペディアと競争することになる。資料写真。

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2017年5月2日、中国は数万人の学者を動員し、最も権威のある百科事典「中国大百科全書」の電子化に取り組んでいる。来年はオンラインでウィキペディアと競争することになる。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。

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「中国大百科全書」第3版は、中国最大の出版プロジェクトだ。大学や研究機関から2万人以上の学者が編さん作業に参加している。30万項目を超える幅広い事象を網羅し、1項目平均約1000字と、ブリタニカ百科事典の約2倍、ウィキペディア中国語版とほぼ同じ規模だ。

第3版の主筆を務める楊牧之(ヤン・ムージー)氏は「これは単なる本ではない。文化の万里の長城だ」とし、「中国は、時代の要求の下で、公衆と社会を導く自分たちの百科事典を作成することが急務であると考えている」と説明する。

このプロジェクトは2011年に中国国務院により承認されたが、作業は最近始まったばかりだ。

ブリタニカ百科事典は2012年、書籍版の刊行を打ち切ることを発表した。多くの人がインターネット上にある無料で頻繁に更新される百科事典を使用することを選択するようになっている。

第3版の執筆に参加している歴史学者の黄安年(ホアン・アンニエン)氏は、ウィキペディアを「十分な注意を必要とする競争相手」とした上で、「読者はそれを権威があり、正確であるとみなしている。だがわれわれには世界で最も大きく、最も良質な執筆チームがある。追い付くのではなく、追い抜くことが目標だ」と語っている。(翻訳・編集/柳川)