【レポート】BREAKERZ、GLAYを迎えた<10番勝負>第十夜「G L A Yでいきましょう」

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2017年7月にデビュー10周年を迎えるBREAKERZが展開してきた<10周年 10番勝負 -VS->が4月29日、Zepp DiverCity Tokyoにて幕を閉じた。最後の対戦相手は1994年のメジャーデビュー以来、数々の金字塔を打ち立ててきたGLAYだ。BREAKERZメンバーの憧れの存在だったGLAYとの大一番ということで、いつもよりも緊張気味のBREAKERZではあったものの、戦意剥き出しの大先輩たちのパフォーマンスに触発され、ファイナル公演にふさわしい熱気に会場が覆い尽くされた。感動と興奮が降り注ぐ至福空間となった10番勝負の最終公演をレポートする。

◆BREAKERZ×GLAY 画像

開演時刻の17時。スクリーンに現れたスカルが高らかに開戦を宣言すると赤コーナーのGLAYがステージに姿を現した。オープニングは「the other end of the globe」だ。TVドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』主題歌に起用された同曲は、憂鬱を溶かしてくれるような壮大なナンバーだ。ぴったりと息の合った粒立ちのよいバンドサウンドも実に心地よい。続いてHISASHIのギターリフから、3コードのみで展開していくシンプルな「THE FRUSTRATED」で序盤から盛り上がりが激しい。

「こんばんは、GLAYです。TEAM BREAKERZ(BREAKERZファンの名称)、HAPPY SWING(GLAYファンの名称)、今日は一緒に盛り上がっていこうぜ!」

とTERUが挨拶すると「FRIEDCHICKEN & BEER」へ。同曲の間奏ではTAKUROが突然、「俺たちGLAYは本当にTBUだぜ」とDAI語を。これに客席は「何何〜??」とリアクション。「TBU=対・バン・嬉しい」というTAKUROに場内大爆笑。さらに、「だけど、GGK=GLAY・が・勝つ!」と力強く語ったTAKUROだった。最後は「BMGMMMKHZ=BREAKERZ・も・GLAY・も・みんな・も・気合い・入ってる・ぜ。OK!! みんな最後まで楽しんでいってください!」と締め括り、ロックナンバー「MERMAID」を投下。熱気が充満したZepp DiverCityには強烈なバースト感が立ちこめた。

「<10番勝負>のトリを任されたということで、今日は気合いを入れて新曲も用意してきました。まだリリース予定はないんですけど、いち早く皆さんに聴いて頂きたいと思います。この曲は人と人とを繋げてくれる曲だと思っていて、愛もそうですけど、ファンの子達とミュージシャンにおいても、10年、20年、いけるなら100年(笑)ずっと一緒に歩んでいきたい、そういう気持ちを込めて歌いたいと思います」──TERU

そう語られ、披露されたのは未発表曲「あなたといきてゆく」。情景が浮かんでくる歌詞に五感が揺さぶられるミディアムバラードで、包容力溢れる歌声が会場中を優しく包み込んでいった。次の瞬間に鳴り響いたのはお馴染みの「グロリアス」だ。往年の大ヒット曲に沸き立つフロアをさらに駆り立てるように「SOUL LOVE」へ。爽快さの中に、青春の甘酸っぱさも匂わせるセンチメンタルなこの2曲は、リリースからおよそ20年経った今でも多くの人に共感と感動を与える普遍的魅力を放つ。

「楽しいね! なんかさっきから俺、TEAM BREAKERZとHAPPY SWINGって分けちゃってるじゃない。BREAKERZ とGLAYでやる時は“グレイカーズ”でいいんじゃないかなって、今歌いながら思ってました(笑)。全員ノレるし、いいよね!」──TERU

MCで一体感を増幅させたところで、ラストに向けてアクセルを全開に。「XYZ」はRed Bull Air Race Chiba 2017のテーマソング。スピード感たっぷりのパンキッシュな1曲は、前もってレクチャーされたサビの掛け合いコーラスもバッチリ。その勢いのままビートパンク系ナンバー「CRAZY DANCE」へ。さらに代表曲「誘惑」へとなだれ込んだ。

「BREAKERZ10周年という大事なこの1年は、ファンのみんなとBREAKERZのメンバーと熱い熱い濃厚なキスを交わすような、そんな日々を過ごして欲しいと思います。今日は呼んで頂きありがとうございました。最後は僕らとBREAKERZを繋げてくれた音楽。そして僕らと“グレイカーズ”を繋げてくれた1日、この繋げてくれた奇跡をこの曲に託してお届けしたいと思います。」──TERU

GLAY本編ラストソングは「Supernova Express 2016」だった。故郷・北海道への想いが綴られた晴れやかなギターロックが、この上ない開放感をもたらす。溢れんばかりの存在感を発し続けたGLAYのステージは、BREAKERZ10周年を祝福しようという思いやりが随所に感じられる、彼らの人柄の良さが滲み出たものだった。そして、最新曲も数多く織り交ぜられたセットリストは、今夏リリース予定のアルバム『SUMMERDELICS』を引っ提げて行われる全23公演23万人を動員の大型アリーナツアーへの期待がさらに高まるものだった。

ステージ転換後、再び暗転した場内。スクリーンにBREAKERZが映し出され、GLAYとの対決にあたっての意気込みを語る映像が映し出された。トークの合間にDAIGOが、GLAYの曲名を度々挟み込むとなど、センス溢れるコミカルな演出もいつもながら最高だ。さらに18歳のDAIGOが学園祭のステージで「BELOVED」を歌っている映像が流れ、その時の自分に向かって「音楽、やってきて、良かったな」と、しみじみコメントするという、笑いを誘いながらも心温まるシーンが会場を熱くした。

そしてBREAKERZのライブがスタート。ソリッドかつスピーディーなナンバー「激情」、DAIGOが「東京、吹っ飛べ!」と焚き付けた「NO SEX NO LIFE」と、ド頭からグレイカーズを激しく揺さぶっていく。

「Zepp DiverCityの皆さん、10番勝負にようこそ。俺達がBREAKERZです! 10番勝負、今日がファイナル、しかもその対戦相手がGLAYさんなんて、本当にすごいこと。心から感謝しています。ここに居る全員で最高の時間にしましょう! そして今日は皆さん、GLAYでいきましょう。GLAY=グランドフィナーレの・ライブを・熱く・やっちまおうぜ!」──DAIGO

TAKUROに負けじとDAI語で勢いを付いたところで、メロディアスな王道ロックチューン「Everlasting Luv」、人との絆の大切さを歌ったポップな「絶対! I LOVE YOU」、煌びやかな音色に心沸き立つラテンロック「BAMBINO 〜バンビーノ〜」と、ライブ定番曲で彼らならでは空間を作り上げていった。そしてメンバー紹介へ。

SHINPEIが「生きてて良かった〜!」と大声で本音を吐露すれば、AKIHIDEは「GLAYさんはロックの1つの形。GLAYチルドレンを生み出した本当に偉大な存在。僕達の中にGLAYさんの遺伝子は息づいていて、ライブを見ていても、心からというより、魂が震え出すという感じ」と熱く語った。そしてDAIGOは、「本番が近づいてきたある日、TERUさんから“10番勝負、GLAYの曲で聴きたい曲ある?”ってLINEがきて。俺、それ見て泣きそうになっちゃって。本当に、GLAYの皆さんの温かさが心に染みています」というエピソードを明かしてくれた。

続いて、10番勝負ではこれまで一度も演奏されなかった彼らにとって特別な位置づけのバラードナンバー「光」へ。プリミティブな感情をストレートにぶつけるDAIGOの歌声がフロアの隅々にまで染み渡っていった。そして、「俺たちにロックという夢を抱かせてくれたGLAYさんへの想いが詰まった曲を作ってきました」と披露されたのは初披露の新曲「GREAT AMBITIOUS」だ。明快なギターロックは初期衝動の瑞々しさを宿したナンバーだった。

「さっきからGLAYさんへの愛をずっと語っていますけど、いつもバンドで音合わせの時にやっているGLAYさんの曲が……」──DAIGO

というDAIGOの一言に、「やって〜」とのリクエストが客席から上がり、「誘惑」を1コーラスのみカバー。メンバーもオーディエンスもテンションをさらに上げて、ここから一気にラストスパートへ。最新シングル「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」で口火を切ると、生々しいバンドサウンドに妖艶なパフォーマンスで魅了する「REAL LOVE」、恒例のタオル廻しで熱風を起こした「灼熱」、そしてラストは「SUMMER PARTY」でプレミアムな一夜を鮮やかに染め上げた。BREAKERZ10戦目のステージは、これまでに培ってきたライブバンドとしてのアイデンティティとオリジナリティを示すようなセットリストで、10周年の先の未来へ、堂々と道筋を照らす充実のアクトだった。

アンコールに応えて、TERUとDAIGOが肩を組み登場。他のメンバーも和気あいあいとした雰囲気でまとまってステージに戻ってきた。そして披露されたのは、GLAYのライブ定番曲「SHUTTER SPEEDSのテーマ」をコラボ。通常JIROがヴォーカルを取る冒頭部分は、DAIGOとJIROの2人でユニゾン。上手にはTAKUROとAKIHIDE、下手にはHISASHIとSHINPEIのギター4人編成という圧巻の光景に会場の興奮が止まらない。さらにBREAKERZの「WE GO」のコラボでフロアの熱量は上昇曲線を描いていった。

カオス状態のステージ上でDAIGOが「やばいっすね」を連発すると、TERUは「こういうパターン、初めてかも。いつも対バンって遠慮がちになるんだけど、今日はみんなで前にドーンってイケてるんで、ホント楽しいね!」と、ナチュラルな笑顔を咲かせた。そしてここでGLAYから、10周年を迎えるBREAKERZに花束のプレゼント。このサプライズにメンバーは大感激の様子だ。最後は、時代を越えて輝き続ける名曲「BELOVED」へ。この贅沢すぎるセットリストにオーディエンスはもちろん、BREAKERZの3人も感無量の表情を浮かべ、Zepp DiverCityは多幸感に包まれながら、ついにグランドフィナーレを迎えた。

演奏終了後は恒例の記念撮影が行われ、ステージ中央のお立ち台にサポートメンバーも加えた総勢10人がひしめき合って立つと、本イベントの締め言葉「GLAY vs BREAKERZ 10番勝負ファイナル 最高〜うぃっしゅ!」で大団円を迎えた。

バラエティー豊かなゲストを迎え、全身全霊で戦い抜いてきたBREAKERZの10番勝負は、数えきれない程のメモリアルな瞬間を刻みつけ、大成功のうちに幕を閉じた。ここで得た刺激や感動や発見を、いかに血肉化し次に繋げていくのか。7月に行われる10周年アニバーサリーライブに期待したい。さらに終演後には、7月12日に新曲「夢物語」をリリースすることが発表された。“ファンへ、メンバーへ、大切な人たちへ。ストレートなメッセージを込めた10周年記念ソング”に仕上がっているとのこと。こちらもチェックを。

撮影◎KEIKO TANABE/達川 範一(Being)/MASA

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