郵便ポストから投かん物を収集する郵便配達員。英ロンドンで(2002年3月25日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】末期の脳腫瘍と診断され死を待つばかりのオランダの15歳少女に心を寄せる国内数万人の人々が、少女の最後の願いに応えてお見舞いのメッセージカードを送っている。

 オランダに住むザビーネ・ボルテルボールさんは昨年、まれな脳腫瘍を患っていると医師から診断され、特別な治療を受けるために米ヒューストン(Houston)へと渡航した。治療費はテレビ司会者である兄と家族が、クラウドファンディングを通じて呼びかけた。この呼びかけにより、ザビーネさんには広く注目が集まった。

 オランダの日刊紙アルヘメン・ダフブラット(Algemeen Dagblad)によると、ザビーネさんの治療は、初めはうまくいったかのように見えた。しかし、消化器官に炎症が起きたため、薬の服用ができなくなり、その後にがんが再発したという。

 ザビーネさんは先週、フェイスブック(Facebook)への投稿で、MRIスキャンの最新結果について書き、腫瘍が成長し続けていて「すごく悪かった」と説明した。「薬を全てやめる決心をした。これ以上効かないから」としながら、「最後に、たくさんの人からカードがもらえたらとてもうれしい」と述べ、住所を載せた。

 すると、2日朝までに、およそ3万3000通のカードが彼女の家に届いた。 オンラインに投稿された動画には、カードがいっぱい詰まったケースが次々と配達されてくる様子が捉えられていた。オランダ放送局RTLNieuwsによると、郵便局ではカードを仕分けするためだけの特別チームが編成されたという。

 ザビーネさんの母親は、娘は「もう長くはない」と思っているとアルヘメン紙に語っている。そして、ほとんど眠っているが「痛みはなく、目覚めているときはとてもはっきりしている」とも話した。

 ザビーネさんは、ブログへの投稿で「さよならを言うときがきたと思う」「私のためにいろいろしてくれて、ありがとう」とメッセージをつづっている。
【翻訳編集】AFPBB News