1日、韓国名門大学の一つである延世大学の学生らが、朝鮮の独立運動家・安重根の遺族を助けるための募金活動に乗り出した。写真は中国・ハルビンにある安重根記念館の展示。

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2017年5月1日、韓国名門大学の一つである延世(ヨンセ)大学の学生らが、朝鮮の独立運動家・安重根(アン・ジュングン)の遺族を助けるための募金活動に乗り出した。韓国・毎日経済新聞などが伝えた。

1909年、前韓国統監であった伊藤博文を暗殺したことで知られる安重根は、韓国では国のために闘った独立運動家であり英雄とされている。そのため、名前の後ろに「義士(節義を固く守る人物)」を付けて呼ばれることが多い。

延世大学によると、同大の行政大学院生らが先月7日、在学生と卒業生を対象に、安重根の遺族の医療費と生計費を支援する募金活動を始めた。安重根のおいやめいの娘2人など一部の遺族は30年以上にわたってソウル郊外の賃貸アパートに暮らしており、80歳を超える高齢で、歯もなく食べ物をろくに食べられないほど困窮していたり、脊椎手術を受け半年間病院に入院していたりしているという。「安重根義士の遺族支援推進委員会」を立ち上げ委員長を務めるイ・ジョンシンさんは、「国のために身をささげた人の遺族が貧しい暮らしをしていることに胸が痛む。遺族が少なくとも入れ歯を作れるよう助けたいという思いを行動に移した」と話している。

学生らは、募金を呼び掛けるポスターを作成し大学院の建物に掲示したり、SNSでも同活動を広めたりするなど、行政大学院の同窓生や一般の人々からの支援も募っている。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「安重根義士の遺族があんな苦労をされてるなんて、胸が痛む」「独立遺功者の家族の扱いがひど過ぎる」「わが民族は義士の遺族に計り知れない借金をしている」と遺族に同情するコメントや、「悪魔が金と権力をつかんだ世の中」「親日派はいい暮らしをしてるのに、独立運動家たちは貧しく暮らしてる。この国は独立以降何か間違ってしまった」「これが韓国の現在の政治構造。大統領選を機に一気に直すべき」と親日派を批判する声が続々と上がっている。

一方で、子孫らに対して「独立運動をすると三代が滅びるってさ。子どもたちよ、しっかり肝に銘じておきなさい」と伝えるユーザーや、「国を売り払った人の方が豊かに暮らせるこの国で、今戦争が起こったら誰が国を守るかな?」と疑問を投じるコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)