失恋は誰にとってもツライもの。悲しくて泣いたり、ヤケを起こしたり、何も手につかなくなったり。

しかも、失恋は心の傷になるだけでなく、体にも影響を与えるのだとか。そこで、コスモポリタン アメリカ版が、アメリカのニュージャージー州在住の内科医ミラ・キャーガさんに、その科学的なメカニズムと対処法を聞きました。

1. ホルモンバランスが狂う

キャーガ医師によると、失恋のみならず、他のストレスの多い状況(例えば、職場での重要な会議や卒業試験など)は、体に"闘争・逃避反応"を引き起こすのだとか。これは、強いストレスを前にしたときに、闘うか逃げるかの二者択一を自分自身に迫る生存本能で、アドレナリンとコルチゾールの分泌を促すそう。この2つのホルモンは免疫システムにダメージを与えるため、免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどに感染しやすくなるというわけ。

体がストレスホルモンを出していると、細菌と闘うエネルギーが減るため、"失恋風邪"をひくのも当然ということに。

2. 生活全般が狂う

先に挙げた、アドレナリンとコルチゾールの分泌を主な原因として、失恋後には他の様々な身体的不調が現れるそう。「アドレナリンは、私たちを崖っぷちに追いやり、不安な状態にし、眠れなくするホルモンです」とキャーガ医師。「コルチゾールは、私たちの睡眠パターンに影響を与えます。寝入るのが難しくなりますし、食欲にも影響を与えます」。

キャーガ医師曰く、ストレスを原因とする不調の中でも、最も多いのが不眠で、これによって実に様々な健康問題が浮上するのだとか。「いわゆる"悪循環"です。なぜなら、コルチゾールの値が上がると、なかなか眠れなくなりますよね。すると、今度は睡眠不足によって不機嫌になり、憂鬱になり、食べる量が増えて、そうした循環からなかなか抜け出せなくなってしまうんです」。

つまり、アドレナリンとコルチゾールの分泌こそ、失恋後の体調不良の主な原因というわけ。だから、あなたの食べる量が増えたのも、眠れないのも、ホルモンの作用なのだと思って、自分を責めないこと。時間が経てばホルモンの分泌も落ち着いて、何もかも元に戻るはず。でも、以下のやり方で、そのプロセスを促進することができるそうなので、ぜひ参考にしてみて!

失恋後の体調不良を防止する方法

キャーガ医師によると、失恋や他のストレスの多い出来事の後では、それまでの生活に起きている変化を敏感に察知することが最も重要なんだそう。「自分に何が起きているのかを心で理解することがとても大切です。失恋の後にはしばしば生活スタイルが変わり、飲酒にせよ、他の健康に影響の出る行動にせよ、その人らしくないことをし始めるものです」。

だから、失恋後には甘いものを食べたい気持ちをガマンして、いつもどおりのヘルシーな食事を心がけること。普段より、十分な睡眠をとるよう意識すること。健康を保つための習慣を作って、なんとか守ること。そして、自分の体を普段にも増して大切にケアし、あまり無理をさせないこと。

またキャーガ医師は、医師に相談することもおすすめしているそう。特に深刻で複雑な失恋の後には、体の不調が出やすいのだとか。もし重い症状が出ているのなら、思い切って診察に行くことも検討してみて。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US