Microsoftがかねてから噂されていた軽量版のWindows「Windows 10 S」を発表しました。教育向けイベントで発表されたWindows 10 Sには、189ドル(約2万円)からという安価なノートPCが各社から用意されており、GoogleのChromebookに対抗するという位置付けです。

Learn more about Microsoft in Education

http://event.microsoft.com/MayEvent/

Introducing Windows 10 S - Streamlined for Security & Superior Performance

https://www.microsoft.com/en-us/windows/windows-10-s

イベント冒頭にMicrosoftのサティア・ナデラCEOが登場。祖父が教育を受けられたことが、自身の教育の機会につながったことを紹介。誰もが教育を受けられるようテクノロジーで解決することがMicrosoftの使命であり、「教育の機会を民主化する」のがこの発表会の目的だと述べました。



そして発表されたのが「Windows 10 S」。かねてから「Windows 10 Cloud」と噂されてきたOSで、「Streamlined(合理的)」「Secure(安全)」「Superior performance(高性能)」「Soul(魂)」の「S」だとのこと。Windows 10 Sは、アプリのインストールがWindows Store経由に限定される機能制限版のWindows 10ですが、OSの起動速度はChromebook並に改善されています。



教育現場での利用が想定されているWindows 10 Sでは、専用のログイン管理アプリ「Microsoft Intune」によってシステム担当者(先生)がIDを管理でき、複数ユーザーによるログインに対応。また、Windows Storeからのアプリダウンロードも承認制にでき、インストールされたアプリの管理も可能です。



Windows 10 Sには「Microsoft Office 365 for Education」が付属しています。Office 365には1年間の無料利用権が付いていますが、学生と教師は完全無料です。



Word、Excel、PowerPointが使え、授業のメモもOneNoteで保存すれば、自宅環境からもアクセス可能。



グループチャットツールの「Microsoft Teams」も利用できます。



また、「Minecraft Education Edition」を無料で使えます。



Minecraftによって地理や歴史だけでなく、プログラミングも学習できるのは以下のムービーで確認できます。

Introducing Code Builder for Minecraft: Education Edition - YouTube

さらに、Windows 10 Sはフル機能版の「Windows 10 Pro」にアップグレード可能。アップグレードできるエディションはHomeではなくProというのが特長です。



すでに、HP、Dell、Acer、ASUS、Samsung、東芝からWindows 10 S搭載のノートPCのリリースが決定済み。



教育ツールとして想定されているWindows 10 S搭載マシンは、189ドル(約2万円)からという低価格が大きな特長。CPUはCeleron N3060、4GBメモリ、64GBのeMMC、11.6インチ(1366×768)液晶ディスプレイというのが最小構成で、CPU、メモリ、ストレージ、オプションのタッチパネルなどのアップグレードで値段が変わります。



アメリカの教育向け端末でGoogleのChromebookの躍進を許したMicrosoftは、Windows 10 SとWindows 10 S搭載の格安ノートPCで巻き返しを図る構えです。MicrosoftにはMR(Mixed Reality)端末「HoloLens」があるため、究極的にはMRを使った教育ツールの登場まで期待できそうです。



Microsoft Education: Empowering students to achieve more - YouTube