■菅野から点が取れない 2日、プロ野球・巨人の菅野智之投手がDeNA打線を5安打無失点に抑え、4月18日のヤクルト戦、25日の広島戦に続き3試合連続で完封勝利を達成した。セリーグでは同じ巨人で現2軍監督である斉藤雅樹以来の快挙である。この日の出来は「完璧」という訳ではなかったが筒香を1安打に抑える等要所を締め、失点することはなかった。

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 試合前に、人生でやったことが無く、狙いたい記録と言っていた3連続完封。実は昨年も2連続完封を達成していた菅野だったがその記録を阻んだ相手がDeNAだった。その時は右手中指にマメができてしまい降板した。しかし今回は同じ相手にきっちりリベンジを果たすことができた。

■打線の援護とチーム状況 DeNAは5安打も放っていて菅野に全く隙が無かったかと言ったらそうではなかった。自身も「ここ最近で一番苦しい展開」と言っており調子も完璧という訳ではなかった。あと一本出ていたらDeNAのペースになっていたという場面は何度かあった。それでも気迫のピッチングで乗り切った菅野に軍配が上がった。

 打線の援護も菅野を鼓舞する要素の一つとなったのは間違いないだろう。序盤から得点を取って菅野を援護し、楽な状況を作ることでリラックスする投球ができた。前回の広島相手に達成した完封は1-0だったため1発でも打たれたら致命傷となったが、今回は5-0と、「1発打たれても」と思うことができた。

 さらにチームは2連敗しており、今日は負けられない状況にあった。ここでエース菅野が出て来て負けるようであれば一気にチームのムードも悪くなる。そういう状況がチームを締め、バックを盛り立てたというのもこの快挙を達成した裏にはあっただろう。逆を言えばここをエースで締めることができたのは巨人にとって大きい。

■菅野の記録 こうなってくると注目されるのが4連続完封だ。コンディションさえ整えられたら菅野ならできてしまうのではないかと思ってしまうファンは多い。解説者の中でも「今の菅野は手が付けようがない」という人もいるほどである。過去には6連続完封といった大偉業を果たした藤本英雄氏がいるが、4連続完封が達成できればそういった話も取りざたされるだろう。

 注目は何も失点だけではない。今シーズン4勝負けなしの菅野にどのチームが初めて黒星を付けるかというのも見どころである。記録を重ねるごとにそれを阻止したいと思うのがアスリートである。WBCでメジャーリーガーすらほぼ完ぺきに抑え込んだ菅野から目が離せない。