“飲みトーク”に発展

写真拡大

 ベン・アフレックが製作・監督・脚本・主演を務め、デニス・ルヘイン氏のノワール小説を映画化した「夜に生きる」のトークイベント付き試写会が5月2日、都内で開催され、フォークシンガーのなぎら健壱とフリーライターのマフィア梶田氏が“男の美学”について語った。

 第85回アカデミー賞で作品賞に輝いた「アルゴ」以来5年ぶりの監督・主演作となるアフレックが、長編初監督作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に次いで再びルヘイン氏の小説を映画化。禁酒法時代の米ボストンを舞台に、ギャングの青年ジョー・コフリン(アフレック)が闇社会でのし上がっていくさまを描く。「アメリカン・スナイパー」のシエナ・ミラー、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのゾーイ・サルダナ、「20センチュリー・ウーマン」(6月3日公開)が控えるエル・ファニングが、ジョーの人生に影響を与える女性陣に扮している。

 なぎらと梶田氏は、禁酒法時代を再現した小道具や衣装に大満足の様子で「コルトガバメントを持っているとか、機関銃はトンプソンのM1928ってやつですよ。この映画の見どころの1つに時代考証がある。衣装も見事です」(なぎら)、「当時のスタイルが完璧に再現されていて、やっぱりあの時代ってクールですよね」(梶田)と盛り上がった。

 梶田氏は「マフィア映画だけれど、主人公がマフィアに染まろうとしないのが特異。灰色の人間なんです。ベン・アフレックは、“生き方”を見せたかったのでは」と考察。「無法に生きる主人公に共感できる。僕もフリーライターをやっているのは、縛られたくないから」と語りながらも、「クライム映画は破滅の美学とイコールなんですが、本作はちょっとアプローチが違うので注目してほしい」と呼びかけた。

 一方、なぎらは「“グッド・バッド・ボーイズ”という言葉があって、悪いことをやっているんだけれど憎めない。犯罪社会の人間を格好よく見せる、うまい手法ですね。禁酒法時代は、アメリカが1番成長していて面白い時期」と語り、劇中の印象的なセリフに「悪事を働いてもあなたはあなた」や、「天国はどこ?」「この地だ」といったものを挙げていた。

 イベントでは、2人の前に焼酎とバーボンが用意され、当初は飲む予定がなかったものの「濃いですね」(なぎら)、「意外においしい」(梶田)と飲みながらのトークに発展。梶田氏の「実はお酒が滅茶苦茶弱い。今も顔が赤くなってるかも」という告白に、なぎらは爆笑していた。

 「夜に生きる」は、5月20日から全国公開。