2日、韓国のトイレには「付き物」と言ってもいい個室内のごみ箱が、来年から姿を消すことになりそうだ。写真は韓国のトイレ。

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2017年5月2日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国のトイレには「付き物」と言ってもいい個室内のごみ箱が、来年から姿を消すことになりそうだ。

韓国では排水管詰まりを避けるため、用を足した際に使ったペーパーは便器ではなく付属のごみ箱に捨てるのが一般的だ。報道によると、こうしたスタイルが韓国で一般化したのは、1988年のソウル五輪に向けて従来のくみ取り式トイレが水洗式に代えられた頃だという。当時あまりトイレットペーパーが普及しておらず、新聞紙など水に溶けにくい紙で排水管が頻繁に詰まったことから、便器の横にごみ箱が置かれるようになったのが、現在まで続いてきているのだ。しかしこのごみ箱、美観上よろしくないのはもちろん、悪臭や虫の発生原因ともなることから、これまで幾度となく問題が指摘されてきた。

韓国行政自治部は2日、この40年近く続いた習慣の改善に一石を投じる法改正案「公衆トイレ等に関する法律施行令」が閣議を通過したと明らかにした。来年1月1日にこれが施行されると、公衆トイレの男女個室からごみ箱が消えることになる。そして女性用トイレでは従来のごみ箱の代わりに衛生用品入れが設置される。また、清掃で異性の清掃員がトイレに入る場合には入り口に案内表示を行うこと、男性用小便器には「目隠し」を設置することなども決められた。

行政自治部のシム・ドクソプ地方行政室長は「今回の改正でグローバル・トイレ文化を先導するわが国のトイレ文化の品格を高め、公衆トイレの利用者にとっての利便性が高まることを期待している」と述べた。

これに韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられているが、「なくすべき。汚らしいし、臭いし」「ごみ箱は清掃員の仕事が“地獄”である理由の一つだっただけに、少しは良くなりそうだね」と改正案に肯定的な意見は少ないようだ。

「それじゃトイレが詰まりまくっちゃうじゃないか。清掃員の仕事が何倍にも増えそう」「中国人が便器にいろいろ捨てて、すぐに詰まりそう」「ウエットティッシュを使えば詰まることには変わりない」と否定的な声が多く、「ごみ箱をなくすなら水圧を何とかして。先進国のトイレで水を流すと、どこも滝のような勢いだよ」「まずはトイレットペーパーを変えないと。家の紙はよく水に溶けるけど、公衆トイレのはたいていゴワゴワ」など、他の改善点を指摘する声も目立つ。

また、「いくらいいトイレを作ったところで、使うのは未開な国民だよ」とマナーの問題を語るコメント、少数ながら「先進国を目指すとか言ってるけど、韓国ほど清潔でいいトイレはないと思う」と改善は不要とするコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)