中国公安部が「外国人永久居留証(永住証)利便性改善への改革方案」を発表したが、これは中国版「グリーンカード」の利便性を高める改革が正式に始まったことを意味している。写真は上海の外国人。

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先日、中国公安部が「外国人永久居留証(永住証)利便性改善への改革方案」を発表したが、これは中国版「グリーンカード」の利便性を高める改革が正式に始まったことを意味している。新華網が4月28日付で伝えた。

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「一帯一路」が引き続き推進されることが提唱されたことで、中国はますます海外人材が憧れる国となっている。最近、中国国家外国専門家局が公表したところによると、2016年に中国本土で働く外国人専門家及びその他の外国人は延べ90万人を超えた。今年に入ってから、中国政府は外国人材の出入国、一時滞在、居留、永住の利便性をより高めるべく取り組みを進めている。

■中国版「グリーンカード」はかつて人気が無かった
中国版「グリーンカード」と呼ばれる外国人永久居留証は、中国の永住資格を持つ外国人にとっての中国国内の合法的な身分証明書だ。「グリーンカード」とパスポートがあれば、ビザの申請は必要なく、中国で無期限に滞在することが可能になる。

2004年、中国が「グリーンカード」の発給を開始して以降、2013年までは約7000枚しか発給されなかった。それは中国の「グリーンカード」の条件の厳しさと審査時間の長さによるもので、「史上最も取得が難しいグリーンカード」と呼ばれたこともあった。

しかし、2016年に公安部が永住許可を出した外国人は1576人に達し、前年比で163%増加した。だが、同年に中国本土で働く外国人は90万人以上おり、その多くが中国の永住権を申請したいと考えているという。

■「グリーンカード」が更新され、機能が「レベルアップ」した
永住制度は各国の人材誘致における重要な手段であり、国の開放性を示す象徴でもある。中国の国際社会に対する影響力の拡大に伴い、中国で投資や、ビジネス、生活をする外国人がますます増加しているために、中国の永住制度に関する政策も変化している。

先日、公安部が発表した「外国人永久居留証利便性改善への改革方案」に記された、以前との最も大きな変化として、身分証明書としての機能を強化するために、「外国人永久居留証」を「外国人永久居留身分証」に改名したことがある。新たなカードは中国の「第二代身分証明書」と同じ技術を利用し、カード中にチップをはめ込んだ。同時に、鉄道、航空、銀行やホテルなどの情報システムを更新することにより、更なる利便性を向上しようとしている。

今回の改正が実現された後、外国人永久居留証の実用性は大幅に向上し、新設の機械読み取り機能により外国人の仕事と生活はより便利になると見込まれている。

■世界人材誘致の磁場を
ここ数年間、中国は出入国政策を全面的に改革し、北京、上海、広東、福建の各都市において、より柔軟性・利便性の高い外国人材の永住システムを構築するべく模索している。この人材永住システムには、人材の永住申請における市場化ルート、外国籍中国人に向けての優遇政策、身分転換制度、点数制評価制度などが含まれている。

中国共産党中央党校の周天勇教授は「自由貿易試験区にしても、『一帯一路』の実現にしても、多くの人材が必要となる。これらの建設に力を尽くすことは、働く機会を手に入れ、キャリアアップに繋がるだけではない。もっと重要なことは歴史に自らの名を残す可能性もあるということだ」と、指摘した。

専門家は、「これからの5年間、中国の人材流入が人材流出を上回る人材市場のターニングポイントを迎え、世界最大の人材輸出国から主要な輸入国に変化する。中国版グリーンカードも時代の発展に従い、『一帯一路』実現のための人材獲得に貢献することになるだろう」と予測した。(提供/環球網・編集/インナ)