【全文】内山監督、U-20日本代表メンバー発表会見。選考の基準を明かす

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5月から6月にかけて行われるU-20ワールドカップに向け、21名の日本代表メンバーを発表した内山篤監督。

会見は日本サッカー協会のYoutube公式チャンネルで生中継されたのだが、今回はその代表メンバー発表会見の全文をお届けしよう。

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西野 朗(日本サッカー協会技術委員長)

「皆さん、こんにちは。技術委員長の西野です。

本日はFIFA U-20ワールドカップ、日本代表のメンバー発表会に多数お集まりいただきありがとうございます。

いよいよ20日から韓国でワールドカップがスタートしますけども、これから内山監督より大会へのメンバーを発表していただきます。

昨年10月のアジア選手権、硬い扉でしたけれども、ここ4大会出れなかった大会をこじ開けまして、ワールドカップ韓国への切符を取って。

6ヶ月あまり限られた準備期間ですけども、その間、南米遠征、ヨーロッパ遠征を実施しまして、今日発表されるのは戦えるメンバーで、チーム内での競争でも各クラブでポジションを勝ち取って、そこで高いパフォーマンスを出した選手が選ばれることになりました。

アジア代表として、アジアチャンピオンとして、それに相応しいチャレンジを堂々と世界への発信をしっかり取りながら日本のサッカーをアピールしてもらいたいと思っています。

今後はオリンピック、さらにその先のサッカー界を担うターゲットエイジになる選手たちですので、今まで体感したことのない規格外の選手と対戦することもあるでしょうし、想定外のチーム力に対応しなければいけないところも世界大会では間違いなくあると思います。

選手、チームとも初めての経験になりますので、間違いなくその後のサッカー界の良い財産となってもらえることと期待します。

この世代、U-20の代表チームだけではなくて、来週並行して韓国の本大会へ入る事前にたくさんの参加国が日本でキャンプされます

そのチームに対して、U-20のチームだけでなくて「U-20代表候補」としてチームを編成して、代表チームは15日にホンジュラスと対戦しますけども、11日、13日と「代表候補」として親善試合を行いたいと考えています。

さらに6月のトゥーロン国際へもU-19の代表チームを派遣しまして、この世代は多角的に強化して、今後さらに継続して世界大会に出場できるようにさらに強化をしていきたいと考えております。

とにかく10年ぶりの世界大会でこの世代が韓国でどういうサッカーを披露してくれるか本当に楽しみでもありますし、この大会が成功することを期待しております。

大会期間中、皆さんにはたくさんのご支援と協力をいただきたいと思いますの、宜しくお願いします。ありがとうございました」

内山 篤(U-20日本代表監督)

「皆さん、こんにちは。

それではFIFA U-20ワールドカップ、21名のメンバーを発表します。

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以上、21名です」

―それでは内山監督より、2015年にこのチーム立ち上げてまいりまして、この2年で積み重ねてきたもの、また大会に向けた抱負をお願いします。

「2015年にこのチームをU-18で立ち上げまして、この2年間で延べ83名を招集してます。

結果的には世界大会に向けての21名のメンバーを今日決めましたけども、まずはグループステージを突破してなんとか決勝トーナメント。このチームを立ち上げてきて皆の想いを胸に、一つでも多く試合をして。

当然グループステージを勝ち上がらないと4戦目がないので。決勝トーナメントからノックアウト方式なので。一つでも多く試合をし頂点を目指して、力合わせてチーム力を持って戦いたいというのが抱負です。

今回の選考にあたっては、西野技術委員長からお話があったように2年間積み上げてきたものと、あとは対戦相手。

それなりにいろんなことが起こると思うので、柔軟性を含めたなかで、現実的なコンディションもパフォーマンスもベストを出せるメンバーを自信を持って選びました。

是非頑張りたいと思いますので、ご声援宜しくお願いいたします」

―冒頭、アジアでの戦いでの映像がこの会場で流れました。西野技術委員長のお言葉にもありました通り、あれから半年。監督としてはどういった部分を進化させてきたのか、そしてこの21人でどういったサッカーをしていきたいのかまずお聞かせください。

「特にアジアの決勝(AFC U-19選手権の決勝)では、個々のフィジカルの高いサウジアラビアに非常に苦戦しまして。

我々のチームのコンセプトとしては積極的にボールを奪って攻撃に出ていこうというなかでは、なかなか意図的にボールを奪えなかった。

やはり個々の判断のところで身体能力の高い選手に非常に手こずってしまったところがあったので、南米の遠征、ドイツの遠征をして。

あとはJリーグの厳しい戦いのなかでそういった部分の個々の意識をもう少し粘り強く、判断も柔軟性を持ってというところは強化してきました。

チームの方向性としては変わらないと思うんですけども、もう少し特に守備のところでは粘り強く戦っていかなければいけないというところを求めてきました」

―監督も仰った通りここまで83名を招集してきたというなかで、もう少し細かくポジションごとに、例えば『こういったところを大事に選考した』という選考基準なんかも教えていただけますか?

「最終ラインに関しては一次予選、二次予選と無失点で終わりまして、基本的にはベースとして変わってません。そんなにも。

杉岡くん(杉岡大暉)に関してはJリーグでのパフォーマンスが非常に高く、レギュラーとして安定しているんで、一次予選、二次予選にはメンバーに入っていませんけども、パフォーマンスが安定していたため入っています。

中盤に関しては、ここもベースとしてはそんなには変わってないんですけども、当然長くボールを持てるとは思ってません。アジアはよりは支配される時もあると思うんですけども。

基本的には、マイボールになったときにキチッと簡単にボールを失わない、中盤でしっかり前向きな時間を作れる選手っていうのを、それぞれ特徴があるんですけどもベースとして考えています。

攻撃に関しては、世界の大会でそんなに簡単ではないですけども、(これまでは)ゴールチャンスがなかなかできないということはなかったので、よりクオリティが高い選手、チャンスメイクできるプレーヤーを。

また嬉しいことに、代表の選手がJリーグでも何点かゴールを決めてくれていますし、そういった良い部分を継続したまま大会に入れたなと思っています」

―今大会の予選、南アフリカ、ウルグアイ、イタリアと強豪が揃っています。このグループの印象、もしそれぞれの国の印象もあればこちらも教えてください。

「南アフリカに関しては、当然身体能力が非常に高くて。アフリカの予選を見るとゲーム自体はそんなにオーガナイズされてないんですけども、やはり個々の身体能力と意外性は迫力もありますし。

我々は一昨年ちょっと前にバーレーンでアフリカのマリと対戦してるんですけども、マリがテクニカルだったのに対し、どちらかと言うと南アフリカはフィジカル中心。

そういったチームに対してはしっかりと組織の中で対応していくと。当然間延びしたサッカーやられると難しくなってしまうので。3戦とも言えるんですけど、我々の生命線であるコンパクトに攻守プレーしていくというのが一番大事だと思ってます。

ウルグアイに関しては、厳しい南米の予選を1位できてます。フル代表もそうですけど堅守速攻、前線に非常に能力の高い個がいるんで、バランスを持ったなかでカウンターを含めてしっかりリスク管理しながら戦っていかなくてはいけないと思ってます。

イタリアに関してはヨーロッパの2位で、試合巧者と言いますか。

我々はできるだけボールを動かして早いテンポでサッカーをやりたいんですけども、そこを防いでくるということは十分考えられます。そういったもののなかでもジレずに、我々のテンポで。

いずれにしても、U-20が若いと言ってはいけないんですけども、選手も初めての経験ですし。初戦が勢いに乗れる大きなチャンスだと思ってますんで、準備も含めて南アフリカ戦が大事になってくるとは思ってます」

―かなり抽象的な質問になってしまうんですけども、この国のU-20の世代は10年、世界の大会に挑めませんでした。今回こういうふうに挑むとなって、内山監督自身の思いとして、この国のサッカーが『上がってきてるな、成長してるな』という実感などもあるんでしょうか?

「(AFC U-19選手権では)世界を目指すベスト8のゲームで4大会連続で敗退して。

昨年はオリンピックのチームも優勝しまして(2016年のAFC U-23選手権で優勝)、U-17も世界の切符を取って(AFC U-16選手権で3位)、我々がアジアのチャンピオンになって。

3カテゴリーが結果を出すというのは、育成年代が間違った方向に行っていた時期に出ることはないと思ってます。

そういったいろんな積み上げのなかで、細部には詰めていかなければいけないところはたくさんあると思うんですけども、今回出る選手に関しては世界の本当に厳しい本気の試合を一つでも多く経験することが、次の東京オリンピックやフル代表に繋がっていくと思いますし。

恐れず、アジアチャンピオンの誇りを持ってアグレッシブに戦いたいなと思っています」

―最後になりますけども監督の方から短く、力強くワールドカップの目標を一言いただいていいですか?

「先ほども言ったように、当然グループステージを突破して。

(アジア予選を勝ち抜いたことで)3試合のゲームは勝ち取ったので。選手にもずっと言い続けていますけども。

とにかく個々の能力というか、選ばれた誇りを持ってそれを活かしながら、チーム力を持ってなんとか突破して、一つでも多くゲームをできて、最後はやる以上は頂点を目指して頑張りたいと思います」