セル・イン・メイ、株は5月には売って寝ていなさい、という格言が株式市場にあるのは有名な話になります。結論からいえば、株式市場のこの格言は今年も有効になるだろうと考えています。今回はその話を考えていきましょう。

■その構成要因を考える?!

 セル・イン・メイ。5月には株を売る、株を売るからには株価が上昇していなければならない、というのは当然の話になります。ところが、このセオリーを忘れて、5月に株を売るのは年初から株価が下がっているにも関わらずそれが適用されると考えている専門家もたくさんいらっしゃいます。

 考えれば、誰でもわかると思いますが、5月に株を売るということは、年初から株価が上昇していなければ誰も株は売りません。むしろ、年初、1月から株価が下がっているのであれば、3月や4月に株を売ってしまうのが当然であって、何も5月に売る必要はありません。つまり、5月に株を売るのは、年初から株価が上昇している時のみ、適用される格言なのであって、毎年、必ず、適用されるものではない、と覚えておく必要があります。

■なぜ、5月なのか?

 株価が年初から上昇をして、5月に株を売る要件というのはどういうことなのか? 売るという行為は、株式市場が過熱気味だから、それを売却して株価が適正水準に戻ったときに買い直すことをしたい、という投資家の思惑から派生するものです。

 アメリカには、日本の何倍もの広い国土があり、北は日本よりも広い、つまり冬は大雪が降るのです。大雪が降ると、経済活動は停滞し、国の成長は減速します。ところが、南部に住む人はそういうことを想像できないので、年初から成長が続くと信じて買うのですが、4月の末日に気づくのです。

 つまり現実の景気と、現実の株価のかい離に気づくのが5月になるのです。

■4月末日に何があるのか?

 4月の末日には、アメリカの1-3月期のGDP速報値が発表されるのです。今年の場合は0.7パーセント成長と「かなり」低い数字になります。ご記憶にある方も多いと思いますが、雇用統計も3月の数字は想像以上に低い数字でした。つまり、現在のアメリカの株価は買われすぎと気づくことによって、投資家は株を手仕舞いするのです。それによって発生するのがセル・イン・メイです。