ロードバイクのメンテナンスの基礎知識を伝授するコーナー。今回は、「アヘッドステムの調整」のやり方についてレクチャーしていきます。ハンドルの高さは、快適性に大きな影響を与えます。コラムに入れるスペーサーの高さと枚数で調節し、自分に合う高さを見つけましょう。

 

【使用する工具】

アーレンキー

 

走りの快適さを左右するのがライディングポジション。なかでもステムの高さは、前傾姿勢の角度を調整する決め手になる。

 

【ステムの高さはスペーサーで調整】

アヘッドステムの場合、スペーサー(後述の7.を参照)と呼ばれるリング状のパーツがコラムに複数セットされており、どの厚さのものを何枚使用するかで自分なりの高さに調整できる。完成車は購入時、スペーサーは多めで高めにセッティングされていることが多い。そしてまた、乗り慣れてくるにしたがって、低くしていくユーザーが多い。

 

1.スペーサーを使って高さを調節する。完成車の購入時は、スペーサーが全て入って、一番上にステムがセッティングされている場合が多い。

 

【ステムを緩める】

スペーサーの調整手順はステム交換と同じで、まずヘッドキャップを外してステムをハンドルごと外してしまい、コラムのスペーサーを外す、あるいは入れるという要領だ。

 

2.ステム交換と同じ要領で、ヘッドキャップを外す。少し緩んだら、アーレンキーのボールポイント側を使うと効率がよい。

 

【ステムを抜く】

3.ステムをハンドルごと外し、そのまま持っておく。ヘッドキャップ等をなくしてしまわないよう注意しよう。

 

【スペーサーを抜く】

4.ステムの下に入っていたスペーサーを自分に合う高さの分だけ抜き取る。

 

【スペーサーを入れる】

5.ハンドルを元に戻し、余ったスペーサーをその上に入れる。

 

【スペーサー分だけ低くなったステム】

高さが自分好みになったらステムを締め直せば作業完了。ステム高を下げて、コラムが残るようなら1センチほど残して切ってしまったほうが見映えがいい。

 

6.ステムの高さが決まったら、ヘッドキャップを締める。締めすぎると異音がすることがあるので注意しよう。

 

低くなったハンドル。高さがこれだけ変わると、走行中の感覚はかなり異なるはずだ。走行しつつ、納得がいくまで自分に合う高さを探そう。あまりにコラムが残るようならば、切ってしまっても構わない。

 

【様々な幅のスペーサー】

なお、スペーサーは厚さが2ミリ位から数センチあるものまでそろっている。サイズをうまく組み合わせて自分の好みの高さに調整するといいだろう。また軽量性にこだわってカーボン製のステムに交換したり、カラーを変えたりするのもおもしろい。さらに、ステムをひっくり返して、その角度の違いの分だけハンドルバーの高さを調整することも可能だ。

 

7.スペーサーには様々な幅がある。組み合わせ次第で1ミリ単位で調整することが可能だ。

 

【こちらもチェック】

ステムをひっくり返してハンドルを高くする裏ワザ

思いっきりハンドルを上げたい、あるいは下げたい、スペーサーを変えても望む高さにならない、自分には高すぎるという方におすすめの裏ワザがある。アヘッドステムに限るが、ステムを上下逆さまに取り付けることで、ハンドルの高さを変えることが可能だ!

↑正規の取り付け方法では地面から89センチ

 

↑裏ワザでは91センチと、正規の取り付け方法より2センチも高くなった