U-20W杯メンバーに飛び級招集されたFW久保建英

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 日本サッカー協会(JFA)は2日、今月20日から韓国で開催されるU-20W杯に出場するU-20日本代表メンバー21人を発表し、15歳のFW久保建英(FC東京U-18)も飛び級招集された。大会期間中の6月4日に16歳の誕生日を迎える逸材について、内山篤監督は「成長の速度が目に見えるように速く感じている」と、招集に踏み切った理由を語った。

 クラブを通じて「選出の連絡を受けたときは正直驚きましたが、僕の特長を評価していただいて選んでくださったと思うので、自分の持ち味をしっかりと発揮して、チームの勝利に一つでも多く貢献できるよう頑張ります」とコメントを発表した久保。本来は今年10月にインドで行われるU-17W杯に出場する世代だが、昨秋のAFC U-19選手権後に行われたアルゼンチン遠征で当時のU-19日本代表に初めて飛び級招集されると、今年3月の国内合宿、ドイツ遠征にも参加。一つ上の世代に加わる中で存在感を示してきた。

 内山監督は「私の印象としては、彼はサッカーで一番難しい、自分に何ができるかということを一番よく分かっている。味方のこともよく分かっているし、適応能力が高く、相手がある中で柔軟に攻撃に変化をもたらすことができる」と評価。チーム内で連係を深める時間が限られていることについても、「(チームに馴染むために)時間をたくさん要することも大事だが、代表選手というのは時間が短い中で適応しないといけない。判断の能力がものすごく高いので、フィットするのはそんなに難しくないだろうという予測のもとに招集した」と、不安を一蹴した。

 所属クラブではFC東京U-23の一員としてJ3でここまで5試合に出場。4月15日のC大阪U-23戦ではJリーグ初ゴールも決め、Jリーグ史上最年少得点記録を15歳10か月11日に塗り替えた。J3の開催がなかった4月8日と23日にはFC東京U-18として高円宮杯プレミアリーグEASTの2試合に先発出場。明日3日のルヴァン杯ではいよいよトップチームデビューも濃厚で、今季は3つのチームでプレーしながら、代表としてもU-20W杯とU-17W杯の2つの世界大会へ出場することになりそうだ。

 過密日程の中でもより高いレベルのトレーニング、ゲームを経験することが、久保自身の成長を速めることにつながると内山監督は考えている。「攻撃の精度が高い選手は、高いレベルをより早く経験したほうがいい。彼のような選手には良い環境を早く与え、より高いレベルでプレーさせたほうがより効果が出ると思っている」と持論を展開し、上の世代の世界大会を経験することでさらなる成長に期待した。

(取材・文 西山紘平)


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