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◆以下に1つでも当てはまる人は要注意!

「5月病」とは4月からの新社会人生活、新天地での働き方等の新しい環境に上手に適応しきれなかったとき、ゴールデンウィーク明けに様々なストレス症状が出るメンタルヘルス不調の症状の総称です。

 日本は4月に入学や就職、移動などの新しい環境が始まる人が多くいます。そして、新しい生活環境の大きな変化に上手に適応しきれなかった時に、ゴールデンウィーク明け頃から理由がわからない体や心の不調があらわれるのです。

 以下のような症状が1つでも当てはまる人は、5月病のリスクがあります。ゴールデンウィークを上手に過ごし、5月病にならない予防をしましょう。

1:眠れているけれど、疲れが抜けきれない(→心身の疲れ)
2:職場の同僚と一緒のランチや飲み会に疲れてきた(→人疲れ)
3:仕事の結果が出ていないと気になってしまう(→期待疲れ)

◆「5月病」になる2つの要因

 産業医として1万人のはたらく人と面談をする中で、私は5月病の原因は2つあると考えます。1つ目は過去の友人たちからの隔離、もう1つは新生活への高すぎる期待です。

◆1.新生活への高すぎる期待

 新しい生活を迎え、転居や異動、そして忙しさのため従来の友人達との関係が疎遠になることがあります。中にはストイックに新生活に集中するため、旧友人達との交流(飲み会等)を自主的に断つ方もいます。これが1つ目、過去の友人たちからの隔離です。

 しかし、ときにこのことが、裏目に出ることがあります。新生活に集中することはいいことですが、新生活ではまだ腹を割って本音で話をできる友人ができていないこともよくあります。そのような人は、新生活における同僚や知人達との会話は、たわいもないことでもときに緊張感がまだ残っていたり、また、なかなか本音でできないことや、ときによっては腹の探り合いのような場合もあります。

 不安や悩みやストレスがあるとき、人は、医師やカウンセラーではなく、友人や家族に話すことでも、9割の人が「ラクになった」と思えます。仕事帰りに友人と軽くお茶をする、1日の終わりにちょっとでも人と話す、そんなことで、人は不安やストレスや悩みを溜め込まずに、軽いうちに解消できるのです。

 しかし、新生活の始まりと共にこのような付き合いから疎遠になってしまうと、ちょっとした不安やストレスや悩みが気軽に解消できずに、溜まってしまうことがあります。この手のものはたまるほど解消解決しづらくなり、知らず知らずのうちに5月病の原因となってしまうのです。

◆2.自分及び相手に対する“高すぎる”期待

 5月病の原因となるもう1つの原因は、自分及び相手に対する“高すぎる”期待です。

 新年度の始まりに、多くの人は気持ち新たに自分に期待をかけます。新しく外国語をはじめてみたり、新しい職場でも前の職場と同じような結果をすぐにだすべきと自分にハッパをかけます。計画通りに上手くいけばいいのですが、上手くいかない場合もあります。そのようなときに、頑張り続けることを上手に諦められる人はいいのですが、自分は頑張りが足りないからもっと頑張らなければいけないと考えてしまうと、その自分への高すぎる期待が、自分をもっと追い詰めてしまうこともあります。

 そんなときに、新年度の期待が自分ではなく周囲の人に向かってしまう人もいます。

 そのような人は、自分が頑張るのだからと、当然のように周囲(職場のチーム)にも、同じような頑張りを期待します。しかし、自分以外の人が期待通りにならないと、勝手に自分のストレスとしてしまうのは危険です。

 何故ならば、期待をかけられた同僚や部下にとっては、必ずしもそのとき彼ら彼女らにとってその仕事が1番優先順位の高いものではないこともあります。もしかすると奥さんが働き始める時期であったり、お子さんが小学校入学などの新しい生活を迎えるなどもあり、仕事よりも他に優先順位高いものがあるかもしれません。