蔦谷好位置の指導の下、楽曲を披露した永野(撮影=桂伸也)

 お笑い芸人の永野が5月2日、TOKYO FMの特別番組『TOKYO FM ホリデースペシャル「SING A SONG」』(5月4日放送)の公開収録に臨んだ。同番組は米アニメーション映画『SING/シング』(3月17日・日本公開)のヒットを記念したもの。本作の吹き替え版の音楽をプロデュースしたミュージシャンでプロデューサーの蔦谷好位置(つたや・こういち)も出演。蔦谷の“プロデュース”の下永野が、劇中歌である「I’m still standing」を披露した。蔦谷は「(ハリウッドの)オファーが取れるかもしれないですね」と永野を絶賛した。

 『SING/シング』は、映画『ミニオンズ』や40億円超えの大ヒットとなった『ペット』などを手掛けるユニバーサル・スタジオ×イルミネーション・エンターテインメントによって作られた新作アニメ映画。とある寂れた劇場で、その活気を取り戻すために歌唱コンテスト開催する。その中で動物たちがそれぞれの個性を発揮した思いおもいの歌を披露する様子を映すミュージカルアニメ。

 主人公・コアラのマスター・ムーンの楽観的な性格に惹かれたという永野は、完全じゃない動物が織りなす映画のストーリー設定と、自身の芸人としてのキャリアを照らし合わせ「困難が日常で、苦労を苦労と思えないくらい。(僕は)表に出られたからよかったけど、追い詰められている人もいっぱいいる世界ですし」と22年の芸歴を振り返りながら、ストーリーに共感した様子を見せていた。

 自身も20年ほど前にはバンドでデビューしたことがあったという蔦谷も、当時の鳴かず飛ばずだった状況と重なる部分があると言い、「ストーリー自体もいろんな人に当てはまる部分があると思いますし、是非見てもらいたいです」と作品をアピールした。

 本作の要所で披露される60曲以上のヒットソングも見どころ、聴きどころの一つ。数々の洋楽ヒット曲に交じって、日本のきゃりーぱみゅぱみゅの楽曲も挿入されている。「I’m still standing」は英ミュージシャンのエルトン・ジョンの曲で、劇中ではゴリラのジョニーが歌う。日本語吹き替えはスキマスイッチの大橋卓弥が担当、歌唱も披露している。

ラジオ公開収録に臨んだ蔦谷好位置と永野(撮影=桂 伸也)

 『SING/シング』が大好きと言う永野は、登場後いきなり「ミュージックスタート!」の掛け声とともに「天狗より 普通に シングが好っき!」と自身の持ちネタを披露。突然のネタの反応に困った会場の様子を見て「これはドッキリですか?」と心配そうな表情を見せ、笑いを誘った。

 さらに記者陣に対し「怖い。言葉尻の上げ足を取るんですよ、この連中は」などと何度も警戒しながら「I’m still standing」を歌い出しはじめたが、警戒するあまり鼻歌のように不確かな歌となってしまった。

 これを見た蔦谷が「声が出ていない。リズム感はいいから、自信をもって歌えば。『ゴッホより普通に』から『ラッセンが好き』までの跳躍があるじゃないですか? あれを置き換えてみましょう」などと部分的なレッスンをおこないながら永野を指導。すると2テイク目は見違えるようなエモーショナルな歌声に変わった。

 最初はスタンドマイクで歌っていた永野だったが、終わりには調子を上げハンドマイク、そしてフィニッシュにお得意の前屈ポーズで決めた。蔦谷は「バイブスは伝わってきました!」「(ハリウッドの)オファーが取れるかもしれないですね、永野さんは頑張り屋さんだしサービス精神もあるから。足し過ぎなければ」と絶賛。永野も「信じられないです。蔦谷さんの指導の下、こんなにも変われるものなんて…」と自分でもその変化に驚いた様子を見せていた。

 なお、この日の収録の模様は、4日に放送される特別番組『TOKYO FM ホリデースペシャル「SING A SONG」』でオンエアされる。

(取材・撮影=桂 伸也)