中国軍当局が高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に対し「実戦的な演習や新型の武器装備のテストを続ける」と発言したことが注目を集めている。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストがこの「新型武器」について伝えている。資料写真。

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2017年4月30日、参考消息網によると、中国軍当局が高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に対し「実戦的な演習や新型の武器装備のテストを続け、国家の安全と地域の平和と安定を守る」と発言したことが注目を集めている。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、北京の軍事アナリストの話として、この「新型武器」について伝えている。

中国国防部の楊宇軍(ヤン・ユージュン)報道官は27日、「THAAD配備は地域の戦略均衡と安定を破壊するもので、中国は断固反対する」とした上で、「中国軍は今後、実戦的な演習や新型の武器装備のテストを続け、国家の安全と地域の平和と安定を守る」と述べた。

サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、北京の軍事アナリストの李傑(リー・ジエ)氏は、楊報道官の発言について「中国はTHAADシステムをハード面とソフト面から破壊する兵器を含む措置を取ることができるということを、米国と韓国に想起させるものだ」と指摘する。

李氏は「中国は戦争が起こった場合に備えて、伝統的な東風(DF)シリーズの短中距離ミサイルを強硬武器として使用することが可能だ」とし、「ソフト面については、北京はTHAADのレーダーシステムを破壊するために、電磁パルス(EMP)弾頭と電子干渉技術を試す可能性がある」とする。

楊報道官がこの警告を出す前日、中国とロシアの軍当局はモスクワで行われた世界と地域のミサイル防衛状況に関する合同ブリーフィングで、米国のこの地域へのTHAAD配備に強い反対を表明している。

李氏は「中国とロシアが送ったメッセージは非常に明確だ。両国はTHAAD配備に共同で対処するということだ」と述べている。

中国の民間シンクタンク「知遠戦略・防務研究所」の軍事アナリスト、周晨鳴(ジョウ・チェンミン)氏も「中国とロシアのブリーフィングは、両国がTHAADに対処する十分な能力があることを米国と韓国に知らせるものだ」との認識を示している。(翻訳・編集/柳川)