長友の痛恨ミスが決定打に? 6戦未勝利のインテル監督に来季中国行きの“左遷”浮上

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伊紙がピオリ監督に江蘇蘇寧への降格の可能性が浮上と報じる

 インテルの日本代表DF長友佑都は、4月30日の本拠地ナポリ戦で失点に直結する痛恨のミスを犯し、0-1敗戦の戦犯となってしまった。

 長友に対する批判が渦巻くなか、ステファノ・ピオリ監督が敗戦の影響で中国リーグに左遷される危険性が浮上しているという。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 ナポリ戦で背番号55は衝撃的なミスを犯した。前半43分、右サイドから上げられたクロスをファーサイドの長友がフリーな状態でクリアしようとしたが、よもやのキックミス。ミートできずに背後にいた相手FWホセ・マリア・カジェホンにパスする形となった。これを難なくゴールに沈められると、この一撃によってチームは痛恨の黒星を喫した。

 イタリア地元紙にとどまらず、アメリカメディアでも満場一致の最低評価を受けた長友だが、指揮官はさらなる窮地に立たされることになったようだ。

 同紙の記事によると、昨年11月にインテルの監督に就任したピオリ監督には、今季終了後の中国行きの可能性が急浮上しているという。インテルのオーナーである中国の蘇寧グループは、中国1部最下位に沈む江蘇蘇寧の親会社であり、ピオリ監督を江蘇の監督に据えようとしているという。

就任から16戦12勝と波に乗っていたが…

 インテルはピオリ監督の就任からリーグ戦16試合で12勝と波に乗り、一時はUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得を狙える位置に浮上したが、ここ6試合は2分4敗と白星なし。好調時には長友をベンチ要員としていたピオリ監督だが、先発起用した直近3試合は1分2敗で、ナポリ戦では戦犯となってしまった。

 オーナー側はピオリ監督の貢献に感謝しているというものの、仮にインテルから江蘇への“人事異動”が実現すれば左遷以外の何物でもない。長友の痛恨ミスが、指揮官の運命を左右する決定打になってしまうのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images