ドイツ・ベルリンの官庁の建物前で、チェチェン共和国での男性同性愛への迫害をやめさせるようロシアのウラジーミル・プーチンに求める抗議デモの参加者(2017年4月30日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で1日、メーデー(May Day)に合わせたデモ行進に参加し、南部チェチェン(Chechnya)共和国の当局による男性同性愛者への迫害に抗議していた若い活動家らが、ロシアの警察当局に身柄を拘束された。

 ラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)首長が10年にわたり強権支配しているチェチェン共和国では、同性愛者の男性を狙った残忍な迫害が行われていると報じられ、国際的なスキャンダルになっている。北カフカス(North Caucasus)地方に位置しイスラム教徒が多いチェチェンでは同性愛はタブーとされている。

 地元のニュースサイト「フォンタンカ(Fontanka)」と、活動家の拘束状況について記録しているウェブサイト「OVD-Info」によると、ロシアの警察当局は活動家17人の身柄を拘束した。

 警察筋はAFPに対し「デモ行進で公共の秩序を乱した一部の者たちを拘束した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

 カディロフ首長に対する批判的な姿勢で知られるロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)は3月下旬、チェチェン当局が男性同性愛者たちを一斉に検挙して拷問を加え、親族に彼らを殺せと呼び掛けていたと報じた。

 ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は、暴力や拘束の事実は確認されていないと述べている。

 この問題をめぐりドイツの首都ベルリン(Berlin)で4月30日、人権活動家らが抗議行動を行った。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は今月2日にロシアの黒海(Black Sea)沿岸の都市ソチ(Sochi)でウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談する予定。
【翻訳編集】AFPBB News