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 メルコホールディングスは1日、グループ企業のバッファローがストレージ製品のデータ復旧事業に参入することを発表した。メルコホールディングスが2月、データ復旧事業において優れた技術を持つアドバンスデザインを子会社化したことから、バッファローが手掛けているストレージ製品の開発から販売、アフターサポートにデータ復旧事業を加えた一貫した体制が実現した。

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 サポートの拠点となるデータ復旧センターでは、製品の状態や復旧の可能性をその場で無料診断。製品と障害レベルに応じて一律固定料金を設定している。データの復旧前に固定料金に基づいた見積もりがなされ、重度な障害については別途見積もりになる。自然故障のみならず誤って消去したデータにも対応、軽度論理障害に該当するものは製品保証期間内であれば無償で保障する。

 データ復旧のほか、メディア内のデータを別メディアに移行する「データ変換」や、磁気データ消去装置でハードディスクのデータを完全消去する「データ消去」にも対応する。拠点への直接持ち込みとウェブサイトからの持ち込みが可能。現在は自社製品のみのサービスだが、将来的には他社製品を含めたすべてのストレージ製品のサポートを展開する予定である。

 データ復旧は2011年の東日本大震災をきっかけにその重要性と注目度が高まったが、スマートフォンやタブレット端末が普及、クラウドが浸透したことで現在減少傾向にあると言われている。それでもデータ復旧業者が乱立するなか、サポート範囲や料金体制が各々異なるために、顧客はその選択だけでも相当な手間を強いられてきた。バッファローのようにストレージメーカーがサポートすることで、安心してサービスを利用できることは大きい。

 メルコホールディングスはデジタル家電とパソコン周辺機器を中心に、機器の開発から販売、アフターサポートまでIT、ネットワーク環境に必要な機器を提供してきた。来るべきIoT時代を見据え、誰もが簡単にインターネットにアクセスし、デジタルデータを安全に保存、再生できるビジョンを掲げている。新たなサービスとしてストレージのデータ復旧事業を加えることでその地盤を強化する狙いが読み取れる。