フィリピン南部ダバオの港に停泊した中国のミサイル駆逐艦「長春」を視察し、中国軍兵士らと記念写真の撮影に臨むロドリゴ・ドゥテルテ大統領(中央、2017年5月1日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は1日、自身の地元ダバオ(Davao)市に停泊している中国のミサイル駆逐艦「長春(Chang Chun)」を視察するとともに、フィリピンと中国による合同軍事演習の可能性を示唆し、南シナ海(South China Sea)での領有権争いを尻目に両国関係の急速な改善ぶりをみせつけた。

 南部ミンダナオ(Mindanao)島のダバオ市に前日に入港した長春を視察したドゥテルテ大統領は「とても素晴らしい」「内部は一面にじゅうたんが敷かれていて、まるでホテルのようだ」などと同艦を称賛し、中国海軍の帽子を贈られてご満悦の様子をみせた。

 また、長春を含む中国の軍艦3隻の寄港について、「これは(中国とフィリピン間の)信頼醸成と親善の一環で、両国が友好国であることを示すものであり、それゆえ彼らをここで歓迎する」と語った。

 さらに、両国海軍による合同軍事演習の可能性について問われると、「合意すると言った。合同軍事演習が行われるだろう」と語った。実施場所としては、最近になってイスラム過激派による海賊行為が活発化しているフィリピン南部沖の「スールー海(Sulu Sea)」を提案したと述べた。

 昨年、大統領に就任したドゥテルテ大統領は、長年におよびフィリピンと同盟関係にある米国とは距離を置く一方、中国からの経済支援や投資拡大を重視し、南シナ海における中国との領有権争いについては軽視する姿勢をみせている。
【翻訳編集】AFPBB News