つけ乳首が専門ブランドに、米国で注目

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 "つけ乳首"専門ブランド「JUST NIPS FOR ALL」が注目を集めている。扱う商品はつけ乳首のみで、トランプ大統領の就任翌日にワシントンD.C.で「ウィメンズ・マーチ」が行われた際には商品が完売。欧米を中心に複数のファッションメディアで取り上げられたことから話題が広まった。

 JUST NIPS FOR ALLを手掛けるのは、米「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」で5年間、EC事業に携わった経験を持つ女性 モリー・ボーマン(Molly Borman)。「女性は自分の身体に自信を持ち、着たいファッションを楽しむべき」という考えのもと、今年1月に立ち上げられた。展開するつけ乳首の先端部分にはフェイクパールが埋め込まれ、服の上からでも乳首の存在が強調されるようデザインされた。先端部分のサイズが異なる2種類各2色を展開している。

 JUST NIPS FOR ALLが欧米で認知を広げたのは、米ファッションサイト「MAN REPELLER」で着用レポートが掲載されたことがきっかけ。人気ブロガーが運営する同サイトはSNSでも影響力があることから、話題性に富んだJUST NIPS FOR ALLの存在は瞬時に世界中に拡散。購入の50%以上はインスタグラム経由だという。女性蔑視発言を繰り返すトランプ大統領に抗議する「ウィメンズ・マーチ」の開催時に売れ行きが伸びたことについてモリーは「購入客の多くが、ブランドの背景に『女性は着たいものを着る権利がある』という考えがあることを理解している」とし、デモに伴って女性の権利を主張するために購入に繋がったと分析する。購入者はティーンエイジャーから80代の女性と幅広く、夜遊びなど日常のシーンで着用する女性も多い。彼女たちからは「自分に自信を持てて、セクシーな気分になった」などポジティブなフィードバックを得ているという。ミシガンで作られるJUST NIPS FOR ALLの商品は、身体に直接着用できるほか下着の上からも着用が可能。価格は米9.99ドルで、日本への配送も行っている。

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