先日、中国(上海)に行きました。中国に行くのは初めてだったのですが、驚く事が非常に多く有りました。今回はお客様の工場の生産管理システム導入の検討と製造工程の改善に関する打合せを行ったのですが、日本との文化の違いを感じました。

 中国でコンサルティングを行うには中国の事をよく知らなければならないと思い、中国の製造業事情に詳しい自動車メーカーの方に会いました。

1.中国人はルールを必ず守る人種

 今回の出張で日本人スタッフに問題点をヒアリングしていると、「ルールを守ってくれない。どのように言ったら守ってくれるのか」という質問を受けました。この話をしたところ、「それはルールに曖昧さがあるだけ!」とはっきりと言われました。確かに上海で信号無視をする車はほとんどおりません(他の地域ではあるかもしれませんが)。日本より絶対に少ない。中国で日本のように作業者自身が考え、改善していくという風土はなく、決められた事をきっちり守り抜くという事のようです。中国の方が何も考えずに仕事をしているという訳ではありません。標準作業書などの書類は新人が見て分かるように作成する必要があります。日本でも同じ事が言えると思います。よく日本でルールを守らない中国の方を見かけますが、それはルールを知らないだけだと思います。

2.罰金制度

 作業者がミスをしないよう気を引き締めるという意味で罰金制度を導入している企業が多いようです。日本ではあまり導入していません。1の話と多少重なる話にはなりますが、ルールが曖昧だと「あの人のミスはなぜ罰金にならないのか」となり、日本人スタッフが中国人作業員に詰め寄られるそうです。 このようにならないように、罰金制度にはかなりの細かいルール設定が必要です。

 他にもたくさん教えてもらいましたが、日本人との考え方のGAPで最も大きいところを書きました。中国工場でお困りの経営者の皆さまの参考になればと思います。

執筆者プロフィール

中山 聡史 (なかやま・さとし)
株式会社A&Mコンサルト 取締役 経営コンサルタント
http://www.a-and-m.biz
2003年、関西大学 工学部機械システム工学科卒。同年、大手自動車会社に入社。全てのエンジンならびにエンジンシステムの設計・開発・品質管理・環境対応業務等に従事。2011年、株式会社A&Mコンサルトに入社。「モノ造りのQCDの80%は設計で決まる!」の理念のもと、自動車会社での設計〜開発〜製造、並びに品質保証などの経験を活かし、多くのモノづくり企業で、戦略構築、仕組改革、組織風土改革のトライアングル視点で企業の体質強化を図っている。