1日、韓国南部の済州島と朝鮮半島海岸部で継承されている海女の文化について、韓国文化財庁が「独創的な漁業文化」としての価値を認め、国の無形文化財第132号に指定したことを明らかにした。写真は済州島の海女。

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2017年5月1日、韓国南部の済州島(チェジュド)と朝鮮半島海岸部で継承されている海女の文化について、韓国文化財庁が「独創的な漁業文化」としての価値を認め、国の無形文化財第132号に指定したことを明らかにした。聯合ニュースなど韓国の複数のメディアが伝えた。

韓国文化財庁は今回指定した「海女」について、単に海女漁を行う人物を指すものではなく「海女と関連した技術、知識、儀礼といった文化を統合したもの」と説明している。また、海女は韓国の伝統的海洋文化・漁労文化を代表するものだと明らかにした。

特に、海女文化が済州島を起点として長きにわたって朝鮮半島で受け継がれてきた点、最小限の道具で海産物を採取する技術が独特である点、漁の経験により生態環境に対する知識が相当程度蓄積されている点、そして思いやりと協力を重視した共同体文化が宿っている点などが高く評価された。

韓国の海女は済州島のほか、南東部の釜山(プサン)や蔚山(ウルサン)などの海域に多いという。中でも最多の済州島には1965年には2万3000人の海女がいたが、2015年には4337人にまで減っており、文化財庁は「海女に関する学術研究や記録化事業を進めていく」と明らかにした。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「本当に誇らしい」「ようやく指定されたか。わが国の文化をしっかり守っていこう」「指定はいいことだけど、近い将来、文化がなくなりそうで心配。韓国は持っている文化を自分からよく捨てる国だからね」「指定して終わりじゃなくて、きちんと受け継いでいけるように支援もしてほしい」など、文化の重要性を訴える声が数多く寄せられている。

なお、「済州海女文化」は昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、この時は韓国のネットユーザーから「日本が先に登録するかとやきもきした」など安堵(あんど)の声が上がっていたが、今回の報道を受けてのユーザーの反応はやや異なるようだ。「日本にも海女がいるのに、済州の海女が韓国だけの独創的なものとするのは無理やり感があるね」「日本の海女はその仕事に満足しているし誇りを持っている。済州の海女は教育も受けず他にできることがないからやっている。自分の子どもには絶対継がせたくないと言う」「ドラマ『あまちゃん』は日本で大ヒットしたけど、(済州の海女を描いた)『タムナ Love the Island』は大失敗。これが韓国と日本の海女文化への視線の違い」など、韓国の海女の置かれた厳しい現状をうかがわせるコメントが目立った。(翻訳・編集/吉金)