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 「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」のエドワード・ヤン監督が、1985年に手がけた長編第2作で、日本では長らく未公開だった「台北ストーリー」4Kデジタルリストア版の劇場公開を記念し、日本に先駆け、4月に同作が公開されたフランスでの宣伝用ポスターと場面写真5枚を映画.comが入手した。

 マーティン・スコセッシが設立したフィルム・ファウンデーションにより、主演を務めたホウ・シャオシェンの監修で4Kデジタル修復された。ヤン監督の生誕70年・没後10年にあたる今年は、香港、台湾の映画祭で相次いで特集上映が組まれ、回顧特集が展開されている。フランスでも、批評家や多くのメディアが絶賛。このほど公開された場面写真は、アジン役を演じた人気歌手ツァイ・チンが、大振りのサングラスに赤いシャツという装いで、濃紺の海をバックにたたずむ姿が印象的なカットなどが選ばれている。

 舞台は80年代なかば、急激に変貌を遂げつつある大都市、台北。過去に囚われた男と、未来に想いを馳せる女のすれ違いが、変わりゆく台北の街並みに重ねられ、やがて思いもよらない結末を呼び込む。主人公のアリョン役を製作と脚本も担当したヤンの盟友ホウ・シャオシェンが演じた。ウー・ニェンチェン、クー・イーチェンら台湾の映画作家たちが俳優として出演し、ホウ作品の脚本を数多く手がけるチュウ・ティエンウェンが共同脚本を担当した。

「台北ストーリー」は、5月6日からユーロスペースほか全国で順次公開。