コラボクッキーはペンギン・ライオン・キリン・キンシコウがメインに描かれた4種類にシークレット1種の全5種類/(C)けものフレンズプロジェクト

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メディアミックスプロジェクト「けものフレンズ」と熊本市動植物園がコラボレーションしたオリジナルクッキーが、4月28日(金)、製造元の清正製菓通販サイトで発売。順次、熊本市動植物園内の売店やJR熊本駅構内などで販売される。熊本市動植物園内での販売日は5月3日・4日・5日の予定だ。

【写真を見る】キンシコウは熊本市動植物園で暮らしている動物だ/(C)けものフレンズプロジェクト

「けものフレンズ」は、動物が人間の姿になった「アニマルガール」たちが、広大な動物園を舞台に活躍する姿を描いた作品。2017年にはテレビアニメが放送され、大きな反響を呼んだ。今回は、「けものフレンズ」と熊本市動植物園のコラボレーションの経緯について、担当者にたずねた。

きっかけは、2016年4月の熊本地震で被災した熊本市動植物園に対し、以前から「けものフレンズ」プロジェクトが売り上げの一部を寄付していたことだ。震災から時間が経過し、熊本の復興支援のために新たに何かできないかということで、コラボレーションクッキーの発売を決めたのだという。

コラボクッキーは1箱にチョコチップクッキー10枚入りで、パッケージはシークレット1種を含む全5種類。売上の一部は熊本市動植物園へ寄付される。各パッケージには「けものフレンズ」のキャラクターが描かれているが、メインとなる4種類のキャラクターは、キンシコウやライオンなど、熊本市動植物園に暮らしている動物を選んだという。「キリンやペンギンは厳密には種類が違うのですが」とのことだが、コラボの意義を高めようという思いが伝わってきた。

熊本市動植物園は、2017年2月から、比較的被害の少なかったエリアで土・日・祝日に部分開園を始めた。しかし現在も一部の動物は県外の動物園に避難が続いており、全面復旧にはまだまだ時間がかかるというのが現状だという。なお、ゴールデンウィーク中は5月3日(祝)から7日(日)まで、5日間続けての開業となる。

最後に担当者は「企画を出した時には、このコラボレーションがこんなに全国規模で広まるとは思いませんでした。皆が熊本地震の被害を忘れないでくれていると思うと、変な言い方かもしれませんが、ほっとしました。全面開業を待ち望んでいる人々、特に子どもたちのためにも、支援につながれば」と話した。

復旧に向けて一歩ずつ歩みを進める熊本市動植物園に、ゴールデンウィークはぜひ足を運んでみてほしい。【ウォーカープラス編集部/国分洋平】