最近、世界的に大きな注目を浴びたCMといえば、ケンダル・ジェンナーが出演した「ペプシ」の一作。デモに参加したケンダルが警官にペプシを渡すことで、警官とデモ隊が「団結したこと」をみんなでパーティーのように祝福するという内容だったのだけれど、これが有名なデモ写真にそっくりで、デモの意味を理解していないなどと批判を浴びた。マドンナもペプシを皮肉たっぷりに批判していたことはお伝えした通り。

そんな「ペプシ」に対抗するように、ビール会社の「ハイネケン」も「団結」がテーマのCMを発表。また炎上しちゃうんじゃ…と思いきや、こちらは好感触で世間に迎えられたみたい!

CMのタイトルは「Worlds Apart:An Experiment(天と地ほどかけ離れている:実験)」。2分ほどのCMで、内容は全く異なる見解を持つ2人の参加者がビールを飲みながら意見を交わすというもの。

例えば、温暖化などの気候変化を信じない人と、信じて熱心に気候変化を止めようとしているペアや、トランスジェンダーのことを「変」だという人と、トランスジェンダーの女性などがある。

相手と考えが全く異なることを知らされていない2人は、まず10分ほど自己紹介を兼ねて会話をする。そして、互いに共通点を見出したところで、それぞれが事前に収録した動画を見る。その動画は気候変化やトランスジェンダーに対する考えなどを述べているもの。動画が終了すると、天の声にこのように言われる。「2つの選択肢があります。帰るか、残ってビールを飲みながら話し合うことができます」。すると参加者は全員残り、「ハイネケン」で乾杯したあと、口論になることなく冷静に、また楽しそうに意見する。みんながオープンに、なぜそのような考えを持っているかなどを話し合っている様子が映し出される。

そして最後に、「心を開いて、世界が変わる」というスローガンが表示されCMは終了する。

「ペプシ」のCMが公開された時と違い、大半の視聴者が歓迎しているようで、SNSには「すごく品のある、素晴らしいCMだ」といった声が多く投稿された。また、「ハイネケンがペプシに社会問題への取り組み方を教えた」というメディアもいるくらい。

さらにYoutubeでは4月28日(金)の時点で360万回以上再生されていて、「良くない」は800件ほどしかないのに「いいね」は3万5000件以上ついている。

中には「結局は飲み物で問題を解決しようとしているのだから、ペプシもハイネケンも同じ」という意見もあるけれど、「ペプシ」は飲み物を手渡すだけだったのに対し、ハイネケンは「話し合うことで理解することもできる」ということを伝えているところに違いがあるよう。

ペプシのCMで風評被害を受けてしまったケンダルも、こっちに出演すれば良かったと後悔しているかも…!?