ナザールの危険性を指摘する「青年時報」の報道

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 ドラッグストアで売られている各種市販薬は、中国人による爆買いや転売行為のターゲットとしても人気がある。

 そんな中、日本製のある医薬品が「危険」だとして中国メディアの批判を浴びている。

「青年時報」(4月26日付)によると、浙江省杭州市に住む23歳の男性は、2年あまりにわたり鼻炎に悩まされていた。

 そこである日、かねてから評判を聞いていた日本製の鼻炎スプレーをECサイトで購入し、使い始めたという。同紙に掲載されている写真からすると、佐藤製薬の「ナザール」という商品のようだ。

 しかし、男性によると「使い始めた頃は、すごく効果があると感じたが、数回使ううちに、だんだんと効き目がなくなってきた」という。たった数回で耐性が形成されるとは、どの程度の分量や頻度で使用していたかも気になるところだが、それについては記事中で明らかにされていない。

 さらにその後、鼻づまりや鼻水の症状が前よりもひどくなったばかりか、嗅覚が鈍くなったような感覚や、目まいや頭痛まで感じるようになったという。

 この状態になって、男性は初めて病院を訪れる。そこで下された診断は「薬物性鼻炎」。2年前から鼻炎の症状を自覚していた男性だったが、目下の症状はナザールが直接原因とされたわけである。

 同紙はナザールに含まれるナファゾリン塩酸塩という有効成分を問題視。同成分について「男性」と伝えている。
 
 その一方で、ネット上では日本から持ち込まれた転売品のナザールが「世界最良の鼻炎薬」との触れ込みで多数売られていると指摘。「価格も安く、効能もいい。ステロイドは一切含まない。風邪や鼻炎、粘膜炎や副鼻腔炎を原因とする鼻づまり、鼻詰まり、くしゃみやムズムズを緩和する」と、利点ばかりが書かれてあったという。
 
 しかし、ナザールには、ほかの日本の医薬品と同様に、使用上の注意が添えられている。そこには、用量や使用頻度が定められており、刺激感やかゆみなどの症状が表れた場合は直ちに使用を中止し、医師や薬剤師に相談するよう書かれている。
 
 とはいえ、男性が、日本語で書かれている「使用上の注意」を読んでいた可能性は低いだろう。誤用によって引き起こされた副作用に対し批判を受けているとすれば、佐藤製薬にとってはとんだとばっちりだ。