スタートから猛然と逃げてそのまま優勝

開幕戦で、国沢光宏選手がテスラModel Sで初総合優勝を決めた全日本電気自動車レースシリーズ(JEVRAシリーズ)。2017年4月30日に、早くもシーズン第2戦が行われた。

第2戦の舞台は、開幕戦と同じ筑波サーキット。開幕戦の50kmレースから55kmレースへとレース距離が若干長くなっている。この日はゴールデンウィーク前半の日曜日の開催ということで、例年気候的には非常に過ごしやすい時期だが、朝から雲一つない好天にも恵まれ、少し汗ばむほどの一日となった。

お昼直前の午前11時50分から10分間で行なわれた予選では、真っ先のコースインした、トヨタ86をコンバートした86EVで参戦の金沢秀好選手(#39 ウェルマー☆ビルズ☆FT86EV/EV-Cクラス)がストップ。コースを一周もせずに予選セッションを終えてしまう。

ポールポジションを獲得したのは、開幕戦で総合優勝を飾った国沢光宏選手(#58 テスラ・モデルS P85D/EV-1クラス/1分11秒065)。今回初参戦となった日産ノートe-POWER勢では、e-POWER NISMOの折戸 聡選手(#35 ePR NOTE NISMO/EV-Rクラス)が3番手(1分17秒464)に入る健闘を見せた。

そして日も大きく傾いた午後4時45分、筑波コース2000を27周する決勝レースがスタートした。予選セッションでタイム計測ができなかった86EVは、開幕戦と同じでアクセルにまったく反応しなくなるトラブルが発生したということで、最後尾からのスタートとなっているが、予選セッション後は症状が出ておらず、決勝までの時間で試走を繰り返すなどして確認をしていた。

スタートは開幕戦同様、国沢テスラが猛ダッシュ。一方最後尾スタートの金沢86EVは前者をパスするのに手間取り、国沢選手に大きく後れを取ることとなった。

レースは、国沢選手のプッシュがとどまることなく、三菱i-MiEV、BMW i3、日産リーフ、日産ノートを次々とラップダウン。前回、左リアタイヤのハブが折れて、タイヤ脱落&リタイアとなったコンバートEVのミラ(飯倉雅彦選手/#28 ウェルマー☆ビルズ☆EVミラ)までパスしたところで「今までのセーブモードとは異なる『ビッグセーブモード』に入った」と、レース終盤になって大きくペースダウン。しかし、すでに後続とは非常に大きなマージンを築いていた。

金沢86EVも懸命に追い上げたものの、完調ではなく、2位狙いに作戦を変更しており、国沢選手に遅れること33秒で2位チェッカーを受けた。3位にはダークホースの飯倉ミラEVが入った。

今回初参戦で、その実力はどうか? と関係者からの注目も高かったノートe-POWERは、折戸選手が表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュ。「最初からセーブ(強制充電)モードに入ってしまって、もう少しパワーを出せればミラEVに勝てたはず」と、コメント。

リーフとの同門対決については、「最初からセーブモードが入っているけれど、途中でヘタってくるリーフと違い、そのタイムは下がりはしないので、レース距離が長くなるほどノートのほうが有利です」という。

国沢選手は「今回は最初から逃げていくつもりで、予定通りでしたが、途中でセーブモードに入ってしまって大変でした。バックストレートでも120km/hしか出なくて、(86EVに)いつ追いつかれるかひやひやでした」とコメント。ライバルの不調もあるが、堂々の開幕2連勝を挙げることとなった。

続く第3戦は、6月25日、静岡県・富士スピードウェイを舞台に開催される。