南沙良が「幼な子われらに生まれ」で映画デビューを果たす/(C)2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会

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新垣結衣や西内まりやらを輩出した、ローティーン向けファッション誌「nicola(ニコラ)」の専属モデルとして活躍中の南沙良が、重松清の傑作小説を三島有紀子監督が映像化し、8月26日(土)公開の映画「幼な子われらに生まれ」で女優デビューを果たすことが明らかになった。

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南は2014年に芸能界入りし、同年に第18回「nicola」モデルオーディションのグランプリ受賞をきっかけに同誌の専属モデルに加入。趣味はアニメ、漫画、読書、そして“大仏鑑賞”という一風変わった14歳の中学3年生だ。

モデルオーディションの経験はあるが、演技は“初”挑戦もさることながら、本作が芝居オーディションにも“初”挑戦だった。

昨年の春、13歳の時に本作で人生初めての芝居のオーディションを受けた。監督、スタッフらによる5回にも及ぶオーディションを見事勝ち抜き、浅野忠信と田中麗奈の娘役という物語のキーパ-ソンとなる大役に抜てきされた。

本映画は、44歳の主人公・信が、元妻、現在の妻、妻の連れ子、元妻と暮らす実娘、そして新しく産まれくる命を巡って不器用な大人たちが成長していくヒューマン作品。

夫婦別姓、同性婚など、家族の在り方を問うと同時に、つぎはぎだらけのパッチワークのような家族の中で、成長していく大人たちをリアリティーあふれるタッチで、かつ優しく見守るように描く。

南が演じるのは、バツイチ子持ちで再婚した中年サラリーマンの主人公・信(浅野忠信)の二度目の妻・奈苗(田中麗奈)と、奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)の間に生まれた長女・薫。信という“新たな父”ができた長女役だ。

宮藤演じる沢田は、子供が生まれるとともに家に居つかなくなり、子供や妻に暴力を振るうことも。信は真摯(しんし)に新しい娘たちと向き合おうとするが、長女の薫は他人と暮らすことに違和感を覚え、なかなかなじむことができない。

しかし、母・奈苗の妊娠が発覚し、それを契機に薫は「ほんとうのパパ」に会いたいと言い始める。だが、奈苗は前の父・沢田とDVが原因で離婚しており、信と奈苗は面会を反対するが、薫は露骨に嫌がる態度と辛辣(しんらつ)な言葉で、父親としての信の存在自体を否定する。

薫との関係、そして今の家族に息苦しさを覚え始める信は、やるせなさを抱えたままで前の父親に薫を会わせることに。

さらに、薫を寺島しのぶ演じる前妻との娘とつい比べてしまい、前妻に愚痴をこぼしてしまう。今の家庭を維持することに疲れ、これから生まれて来る命の存在すら否定したくなる信。血のつながりのない他人と家族になるために、葛藤し成長していく彼らの姿を通し、「幸せ」のカタチが浮かび上がってくる。

南は本作で、微妙な心境を持つ繊細な12歳の等身大の姿を、自然にリアルに演じている。新人ながら見る人を引き付ける魅力を放つ“シンデレラガール”は、近い将来に日本の演劇界を支える人気女優になっていきそうだ。

初の映画撮影について、南は「初めてで本当に右も左も分からない状態だったのですが、そんな中で皆さんが支えてくださったりアドバイスをくださったりして、すごく恵まれているなと思いました」と振り返る。

両親役の浅野&田中との共演については「浅野さんは本当に透明感があって、とても優しい方で、そんな浅野さんとご一緒にお芝居をすることができて本当にうれしかったです。

田中さんは面白くて、かわいらしくて、とてもおきれいで、よく気にかけてくれたり、お姉さんがいたらきっとこんな感じなんだろうなぁと思っていました。田中さんのお芝居を間近で見ることができて、とても刺激を貰うことができました」と、感激もひとしおの様子。

本作の見どころを「この映画は、家族のあたたかさや、大切さだったり、家族とは何かというのをあらためて感じることのできる作品なので、ぜひご家族で見ていただきたいです」とアピールした。

また、三島監督は南について「沙良さんは、子供でもあり少女でもある顔立ちで、不安定な声、はにかみ屋で眉をハの字にして笑い、でもどこか大きな不満を抱えている佇まいで、所在なげに立っている、そんな女の子でした。

演技が始まると、今までお芝居をしたことがないのに、相手役の投げる芝居に動物的な鋭い勘で反応し、感情を反射的にしかも的確に返してくる。

演技した後には、もっと演じたいという渇望を強く感じ、真摯な目でこちらを見つめて自分の考える薫について話してくれました。イマジネーションと反応力は役者さんに求められることの要素だと思うのですが、いきなりここまでできる人はなかなかいません。

誤解を恐れず表現するなら、ずっと探していた“イマジネーションにあふれた知的で危険な動物”を『見つけた』と思いました」と独特の表現で絶賛した。