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Akamaiは、2017年4月に「オンラインリテールの現状 - Webパフォーマンス」レポートを発表した(。このレポートは、年2回発表される。ユーザーデータを取りまとめたのは、Akamaiの傘下のSOASTAである。SOASTAが収集した大手オンライン小売業者の1カ月分の匿名ユーザーデータは、およそ100億人のユーザーアクセスに相当する。Akamaiは、収集したデータを分析し、IT、ビジネス、ユーザー体験の各指標を相互分析することで、今回の結論を導き出している。Web体験の向上が求められる現代では、秒単位のパフォーマンスがユーザーの購買などに大きく影響する結果が明らかになった。

今回のレポートによれば、消費者の関心を維持し、オンライン取引を獲得するうえで、Webサイトのパフォーマンスが非常に重要な要素であることを指摘する。具体的には、以下のような結論がトピックスとして挙がっている。

●消費者のうち半数は商品やサービスの閲覧にスマートフォンを利用するが、スマートフォンで購入するのは 5人中1人
●Webサイトの読み込みが0.1秒遅れると、コンバージョン率が7%低下
●Webページの読み込みが2秒遅れると、直帰率が103%増加
●モバイルサイト閲覧者の53%は、ページの読み込みに3秒以上かかるとアクセスを中止
●直帰率はモバイルフォンで買い物をする人が最も多く、タブレット使用者が最も少ない

オンラインリテールでは、顧客体験、特にモバイルデバイスを使う顧客の体験を改善することにより利益に繋がる。また、パフォーマンスが高いWebページと低いWebページの差異、サードパーティーのスクリプト、パフォーマンスに影響するその他の外部要因について解説しており、絶えず変化を続けるEC環境において競争を勝ち抜くための実用的かつ有効な対策なども紹介している。

AkamaiのWeb Experience DivisionのSenior Vice President兼General ManagerであるAsh Kulkarni氏は、次のように述べた。「アカマイの『オンラインリテールの現状 - Webパフォーマンス』レポートでは、ECの成功にはユーザー体験がきわめて重要であり、状況はそれほど簡単ではなくなってきていることがわかります。消費者が注意を払う時間は非常に短く、Webサイトのパフォーマンスが、たとえごくわずかでも低下すると、すぐに別のサイトに移動してしまいます。オンラインストアの運営者は、Webパフォーマンスについてのアカマイの調査結果を、他社との競争力を保つうえで実践的なデータとして利用できると考えています」

わずか0.1秒の遅れが、カスタマーエンゲージメントとオンライン収益に影響する可能性を明らかにしているレポートといえるだろう。

(c-bou)