薫役の南沙良 ©2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会

写真拡大

8月26日から公開される映画『幼な子われらに生まれ』の追加キャストが発表された。

【もっと画像を見る(4枚)】

重松清の同名小説をもとにした同作は、バツイチで44歳の信が、再婚した現在の妻・奈苗の妊娠をきっかけに成長していく様を描く作品。信と奈苗、奈苗の連れ子、信の前妻、前妻と暮らす信の実の娘らを巡る物語となる。信役を浅野忠信、奈苗役を田中麗奈、奈苗の前の夫・沢田役を宮藤官九郎、信の前妻役を寺島しのぶが演じる。監督は三島有紀子。

今回出演が明らかになったのは、奈苗と彼女にDVをしていた沢田の間に生まれた長女・薫役を演じる南沙良。『nicola』専属モデルの南は演技経験が全くなく、約200人が参加したオーディションで選出された。南が演じる薫は、新しい父である信と暮らすことに違和感を覚え、奈苗が信の子供を妊娠したことをきっかけに「ほんとうのパパ」に会いたいと言い始めるというキャラクターだ。

初の映画出演を果たした南は撮影を振り返り「初めてで本当に右も左も分からない状態だったのですが、そんな中で皆さんが支えてくださったりアドバイスをくださったりして、すごく恵まれているなと思いました」とコメント。

薫役について「確信の持てる役者さんが見つかるまで撮影には入らないと決めていた」と明かす三島監督は、南について「ずっと探していた“イマジネーションに溢れた知的で危険な動物”を『見つけた』と思いました」と語っている。

■南沙良のコメント
・初めて映画の撮影をした感想
初めてで本当に右も左も分からない状態だったのですが、そんな中で皆さんが支えてくださったりアドバイスをくださったりして、すごく恵まれているなと思いました。
・オーディションを受けて、決まった時の感想
すごく嬉しかったです。でも驚きすぎて、現場に入ってやっと実感がわいてきました。
・浅野忠信との共演について
浅野さんは本当に透明感があって、とても優しい方で、そんな浅野さんとご一緒にお芝居をすることができて本当に嬉しかったです。
・田中麗奈との共演について
田中さんは面白くて、可愛らしくて、とてもお綺麗で、よく気にかけてくれたり、お姉さんがいたらきっとこんな感じなんだろうなぁと思っていました。田中さんのお芝居を間近で見ることができて、とても刺激をもらうことができました。
・撮影中のエピソード
撮影期間中に、誕生日を迎えたんですけど、浅野さんや田中さん、スタッフさんがケーキとプレゼントを用意してくださって、とても嬉しかったです!
・映画の見どころについて
この映画は、家族の暖かさや、大切さだったり、家族とは何かというのを改めて感じることのできる作品なので、是非ご家族で観ていただきたいです。

■三島有紀子監督のコメント
“異質な者同志の人間と人間の化学反応をつぶさに記録する”
それがこの映画の目指したことでしたので、とにかく、言われたことができるのではなく、相手の投げた感情を受け取って自分の中に生まれた感情をそのまま返すことができる女の子、を探し続けていましたが、なかなか見つかりませんでした。薫役はこの作品にとってキーになる役で、確信の持てる役者さんが見つかるまで撮影には入らないと決めていたんです。
沙良さんは、子供でもあり少女でもある顔立ちで、不安定な声、はにかみ屋で眉をハの字にして笑い、でもどこか大きな不満を抱えている佇まいで、所在無げに立っている、そんな女の子でした。
演技が始まると、いままでお芝居をしたことがないのに、相手役の投げる芝居に動物的なするどい勘で反応し、感情を反射的にしかも的確に返してくる。
演技した後には、もっと演じたいという渇望を強く感じ、真摯な目でこちらを見つめて自分の考える薫について話してくれました。イマジネーションと反応力は役者さんに求められることの要素だと思うのですが、いきなりここまで出来る人はなかなかいません。誤解を恐れず表現するなら、ずっと探していた“イマジネーションに溢れた知的で危険な動物”を「見つけた」と思いました。
撮影では、他の役者さんが入る前に、感情の確認とお芝居の反応を軽く確認して、本番はなるべく、1テイクでその瞬間をねらいました。
台本にない台詞や動きを投げても的確に返します。
いつもそうではありますが、私は、彼女から生まれたものを、丁寧に観察してバランスをとっていただけです。
彼女の、クランクアップした時の言葉が忘れられません。
「毎日お芝居ができて、これ以上幸せなことが、これからの人生にあるんでしょうか」。
あります。
最高の役者さんです。