インド・アーメダバードで開かれた集団結婚式で、伝統のヘナタトゥーで飾った手を見せる新婦たち(2010年3月21日)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インド中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州で29日に開かれた集団結婚式で、州政府が花嫁への贈り物として長さ約30センチの木製のへらを配り、夫の酒癖が悪くなったり暴力を振るうようになったりしたら武器として使うよう助言した。

 新婦700人近くに贈られた木べらは、同地方で昔から洗濯の際に汚れを取るため使われてきたもので、「飲んだくれのお仕置き用」「警察は仲裁してはくれない」と印字されている。

 贈呈したゴパル・バルガバ(Gopal Bhargava)州大臣は、新婦に向けた祝辞でまずは夫を諭すべきだが、夫が聞く耳を持たない場合は「この木べらに代弁させよ」と語った。

 AFPの取材に対しバルガバ氏は、アルコール中毒の夫から家庭内で虐待される地方の女性たちの窮状に注目を集めたかったと説明。「女性たちは、酒に酔うと夫が暴れる、自分の貯金を勝手に持ち出して酒につぎ込んでしまうと訴えてくる」「暴力的になれと女性を挑発したり扇動したりする意図はない。木べらは暴力を防ぐためのものだ」などと述べた。新婦に配るため、約1万本の木べらを発注したという。

 インドでは多くの州が飲酒による暴力を抑制するため、ここ数年間でアルコールの取り締まりを強化し酒類の販売を禁止・規制している。
【翻訳編集】AFPBB News