もっとも効果的なのは「会話の弾む同乗者」

大型連休ドライブ最大の難関である大渋滞。できればハマらずに過ごしたいが、大都市や行楽地につながる主要な高速道路ではほとんど不可避であり、渋滞を避ける策を弄しても、大した効果が得られない場合がほとんどだ。

まずは「大型連休中の大渋滞は、ヘリで移動できる大富豪でもない限り誰もが等しくハマるもの」と考え、なるべくイライラしないよう心の準備をしておきたい。

表示を見ただけで気が遠くなる30km以上の大渋滞も、心がけと用意次第では、それほどの苦痛ではなくなる。むしろ渋滞中の持て余す時間も余暇として楽しむぐらいの気持ちで臨めば、大渋滞ドライブも決して悪いものではなくなるはずだ。

筆者は大型連休大渋滞の状況を調査・リポートするために、わざわざ大渋滞にハマりに行くような仕事も請け負うが、そんな経験上、渋滞対策アイテムとしてもっとも効果的なのは「会話の弾む同乗者」といえる。

とくに、自分が大好きな趣味の話題でディープな会話ができる相手だと、数時間もアッという間に過ぎ去る。友人や知人を誘える状況なら、なるべく共通の趣味を多く持つ相手を人選したい。

人によっては、奥さんや子供などと一緒の家族旅行で「会話が弾む」状況を作るのは難しいかも知れないが、家族しか同乗できない場合は、たとえ普段は会話のない冷めた家族とでも盛り上がれる話題ネタを大型連休前に仕込んでおきたい。これは長距離ドライブでも応用できる。車内での会話が弾むことほど移動時間を短く感じさせるものはない。

渋滞解消待ちに話題の映画やライブDVDなどを「観ずに」おく

次に効果的なのは、車内エンタメ。映像作品の場合は、サービスエリアなどで渋滞が解消するまでの時間つぶし用になるが、前もって「とっておきのネタ」を準備しておくと、かなりの長時間でも短く感じることができる。

普通に聴いたり観たりするだけではイマイチなので、たとえば映画やアニメのDVDなどは「観たくてたまらない話題作(または個人的な注目作)を大型連休に備えて温存する」のがオススメだ。

または、自分の大好きなアーティストの新作ライブ盤(またはDVD)などは、買っても観ずにガマンして温存し、大渋滞にハマったら解禁すると決める。さすれば、むしろ大渋滞が待ち遠しくなるというもの。

あと、プロ野球やサッカーで熱烈な応援対象を持っている人は、大型連休前はできるだけ試合結果や内容を見ないようにガマンし、渋滞時に録画を観る(聴く)ようにする。野球なら軽く3時間は消費できるので、かなり効果的だ。

最近の試合結果を見ずにはいられないという場合は、過去の日本シリーズやワールドカップなどの試合を振り返るのも楽しい。人気チームの往年の名試合などはDVD化されていることが多いので、大渋滞に備えて買っておこう。プロ野球ファンなら「江夏の21球」や「10.19 近鉄バファローズの悲劇」などの伝説の名試合は、贔屓チームの垣根を越えて、世代を問わず楽しめる。

または、旅行の目的地にある観光スポットを詳しく紹介する動画もオススメ。

充実ぶりが著しいSA・PAを旅の計画に含めるのも手

あとは、サービスエリアやパーキングエリアを有効的に使うことをドライブ計画に盛り込みんでおく。最近のSA・PAはご当地色を強く打ち出すサービスが多いなど内容の充実ぶりが著しいので、時間を潰すにはもってこいのサービスや施設が増えている。

足湯やSPA的な施設があったり、道の駅と繋がっていたりする場所も増えているなど、軽く2〜3時間はつぶせるようになっているので、目的地までの経路にあるSA・PAの内容は必ずチェックしておきたい。渋滞の中でダラダラ運転するより、  ある程度渋滞が解消するまでSA・PAでやり過ごすプランを立てるのも手だ。春や秋ならエアコンなしで過ごせるので、車内で仮眠や読書にふけるのも悪くない。建前として、SA・PAでの長時間の滞在はNGとされているが、よほど長く居座らない限り(24時間以上とか)文句をいわれることはない。ただ、大型連休中の大型のSA・PAは満車になりやすいので、本格的な渋滞が始まって満車となる前に入っておきたいところだ。

とにかく、大型連休中の大渋滞は「基本的に絶対不可避」であり、「予測不能な事故渋滞が続出する」ので、「想定以上に時間がかかるもの」と強く認識することが重要。常に渋滞しやすい定番のエリアは悪天候でもない限り確実に混むという心構えがあれば、そんな渋滞中も案外楽しめるネタが思いつくものだ。