欅坂46『不協和音』TYPE-A(DVD付)

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 欅坂46主演の連続ドラマ『残酷な観客達』(日本テレビ系)が、5月18日より放送を開始する。『残酷な観客達』は、欅坂46メンバーが総出演するミステリードラマ。全世界にリアルタイム配信されている教室を舞台に、そこに閉じ込められた女子高生21名の運命を描く。そして、先日追加キャストとして、YouTuberのヒカル、ラファエル、りかりこ、ふくれなの出演が発表された。

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 2007年にYouTubeの日本語版がサービスを開始し、今年で10年が経つ。近年では、子供達の将来の夢にYouTuberがランクインするようにもなった。ビューを稼ぐために悪ノリした動画がテレビのニュースに取り沙汰され、訝しげな目で見る人も少なくはないだろう。しかし、今年に入り『めざましテレビ』(フジテレビ系)にて、新コーナー「YouTuberじゃんけん」がスタートし、トップYouTuberと言われるHIKAKINが、リポビタンDのCMで三浦知良と共演。昨年、インターナショナル・メディア学院が日本初の「YouTuberコース」を開設するなど、YouTuberはどんどん一般層に浸透し、ビジネスの一つとなっている。

 今回ドラマ出演が決まったヒカルは、YouTuberの中でも特に勢いづいている人物。祭りくじに当たりが入っていないことを体当たりで立証した動画は、1200万再生(5月14日現在)を突破し、多くのネットニュースやテレビでも扱われ「ヒカル」という名前が知れ渡るきっかけとなった。ヒカルの特徴の一つは、動画作成に惜しみなく金銭を投入するということ。昨年末にアップした「欅坂46二人セゾンの生写真96種コンプするまで何円かかるのか?実際にCD買って検証してみた」は、タイトルの通り生写真をコンプリートするために、シングル『二人セゾン』を300枚近く、総額42万円分購入し検証した。初めはセンターの平手友梨奈しか知らなかったヒカルが、開封動画を通して欅坂46に興味を持っていく様子が分かる。

 ドラマ出演にあたり、各YouTuberの動画チャンネルにてドラマとのコラボ動画が公開。ヒカルの動画「ヒカルが欅坂46さん主演の連続ドラマに出演します」では、ドラマのアソシエイトプロデューサー、南本氏からオファーのメールが届くところから、実際に電話で会話し出演を快諾する一部始終を見ることができる。南本氏は、ネットで配信されている女子高生たちを観ている“観客達”の役を、実際に動画を上げているYouTuberにお願いしたら面白いのではないか、という理由での配役と明かしている。

 ドラマの配役と作品のコンセプトの相性がマッチしたというのももちろんあるが、ドラマ側の狙いとして欅坂46のファンがより少ない層に向けて、アプローチを仕掛けたという見方もできる。ヒカルのチャンネル登録者数は、190万人(5月14日現在)。日本のYouTube公式チャンネルの中でも、トップ10に入る。若者のテレビ離れが叫ばれている昨今、カウンターとも言えるYouTubeを使い、テレビへの流入を図る。『残酷な観客達』の新たな試みは、果たして成功するのだろうか。(渡辺彰浩)