エレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres) photo : Getty Images

「世界で最もパワフルなLGBT」ランキングの常連、エレン・デジェネレスが当時出演していたテレビ番組でカミングアウトしてから今年で20年。これを記念して当時の心境を語った。

AP通信にカミングアウトした当時の心境を語ったエレン・デジェネレス。「当時の私は順調だった。。番組もキャリアも成功していた。カミングアウトは、私自身を分析して内面を深く探求した結果。自分がゲイであることをとても恥じていることに気がついたから」と激白した。

さらにゲイであることを「誰にも教える必要はないんだということを正当化しようとしてもだめだった。私はこれが秘密にするものだとわかっていた。それにカミングアウトしたら、みんながどんなに私のコメディや番組を愛していても、ゲイであるというシンプルな事実だけで嫌われる可能性もあることも知っていた」。 それでもカミングアウトした理由についてもエレンは告白。「真実を話すことはキャリアよりも大切だった。なぜ世間的に成功し有名であるために、自分自身を恥じているわけ? と思った」。

その心配とは裏腹にトーク番組のホストや俳優として多くの人から愛され続けているエレン。でもすべての人が彼女の勇気を賞賛したわけではなく、悪意に満ちた手紙や脅迫も多数届いたという。エレン曰く「多くの人はゲイを理解していない。理解していないから恐れる。恐れているから憎むのよ」。これはあらゆる差別に共通する指摘。改めて彼女の言葉を考えてみたい。

text : Yoko Nagasaka