将来への不安はなぜ生まれるのでしょうか?(写真はイメージ)


 将来が不安だという人は少なくありません。というよりも、ほとんどの人が不安を感じていると思います。傍から見たらとても不安なんてないように思える人だって、なにかしらの悩みを抱えていることでしょう(ただし、「そんなのぜいたくな悩みだよ」と言われるかもしれませんが・・・)。

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会社員時代の切実な不安

 将来への不安はどうして生まれるのでしょうか。

 おそらく「明日も、その次の日も、そのまた次の日も、今日と同じように過ごすことができる」という確信が持てず、「どんどん悪くなるだろう」とイメージすることから生まれるのだと思います。

 私自身、現在は特に不安を意識することなく過ごしています。けれども会社員時代は、いろいろなことがとにかく不安でした。

 たとえば、「会社の業績が悪化したらどうしよう」「年をとった時、年金では暮らすことができないだろう」など。「私が死んだら誰も見つけてくれない」「母親や妹が先に死んだら、誰が私のお葬式をあげてくれるんだろう」なんて真剣に悩んでいたこともあります。

 今となっては笑い話ですが、当時は本当に不安で仕方がなく、同僚が「そうなったら、私が葬式やってあげるよ」と言ってくれた時はほっと胸をなでおろしたものです。

 独立して仕事をしている現在は、「クライアントがいなくなったら」「もしも自分が病気になってしまったら」「老後は年金だけじゃ生活できない」など“課題”はあります。

 でも、不安は感じていません。

「不安」とは「可能性があること」

 それはなぜだろう? と考えてみました。

 1つ目は、「いざとなっても何とかなるさ」と思えるようになったことだと思います。

 独立した当初はあまりうまくいきませんでしたが、その後何とかなったという経験、そして、周りの人たちの同じようなケースを見ているので、まあ、どうにかなるんじゃないかと構えられるようになりました。

 2つ目は、最近になって自分の中で、「不安」とは「可能性があること」だと言い換えるようになったからです。

「明日が今日と同じとは限らない」ということは考えます。だからといって、「悪くなるだろう」とは捉えません。「面白いこと、とてもラッキーなことが起きるかもしれない」と考えているのです。

 そもそも私はどちらかと言えばリスクテイカーなので、「明日も、明後日も今日と同じ」というのが好きではありません。毎日がずっと同じだと「何のために生きているんだろう」と考えてしまうたちなので、変化を厭わないのかもしれません。

書いて書いて、書いてみる

 以上の2つの理由はあくまでも私のケースなので、皆さんの参考にはならないかもしれません。そこでもう1つ、不安をなくしたい人に参考になりそうな、誰にでもできる方法をご紹介したいと思います。

 それは、不安をどんどん紙に書き出すことです。パソコンに打ち込むんじゃなくて、手書きで紙にどんどん書きなぐってみるのです。内容が重複しても、レベル感がバラバラでもかまいません。書いて書いて「もうないな」と思えるところまで書いてみます。

 次にその紙を眺めてみて、どんなことに気づいたかを考えてみてください。その上で、紙に書いた不安が何点(最大を10点とする)かを記入してください。そして、その不安を1点減らすためにできそうなことを考えてみます。あとは、それを実行してみるだけです。間違いなく不安の大きさは減るはずです。

 自分では対処できそうにない(コントロールできそうにない)不安だったら、「もう諦めよう」と腹をくくってみましょう。と言うよりも、それしか対処方法はありません。だって、どうにもならないことなのですから。

 不安の種は尽きません。だからこそいつまでも不安がるよりも、「不安に対する見方を変えてみる」「不安の大きさを減らしてみる」「具体的な対応方法を考える」「諦める」などを行って、毎日を気持ちよく過ごしたいものです。

筆者:和気 香子