FC東京のDF丸山祐市、J1初ゴールで照れくさそうに「シャー!」

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 試合後の取材エリア、どこか照れくさそうに話すDF丸山祐市の姿があった。「自分が点を決めてゼロに抑えられたら、と常に思っていたので良かったです」。そう言って、J1初ゴールを振り返った。

 FC東京は、30日に行われた2017明治安田生命J1リーグ第9節でサンフレッチェ広島と対戦。68分、左CKのこぼれ球に反応した丸山が、無心で右足を振り抜いた。「ファーサイドに流れたら、たまたまボールが来ました(笑)。逆にビックリしたんですけど、枠に入れることだけを考えました。相手に当たりましたけど、入って良かったです」。揺れたネットを見届けた背番号5は、サポーターが待つゴール裏へ両手を広げながら走り、チームメイトとともに喜びを分かち合った。

 記念すべきゴールは利き足とは反対の右足から生まれた。「右足に来たので“当てるだけ”ということを意識しました。FWではないので(左足に持ち直す)余裕はなかった」。丸山にとっては「遠かった」というJ1初ゴール。同期入団のFW林容平(現大分トリニータ)と「どちらが早くゴールを決められるか競争をしていた」ようで、「この後すぐ林に連絡をして、『俺が勝ったぞ』と言います」といたずらっぽく笑う。

「やっと点が取れたので、メンバー表の得点欄に『1』が付きますね。でも、守備の人なので浮かれてはダメ。ゼロ(に抑える)ということにこだわって、今後もやっていきたい」

 謙虚な姿勢の中にも自然と笑顔がこぼれる。丸山の得点が決勝点となり、FC東京は2連勝。試合後には、恒例の勝ちどきを上げた。「あまり目立つことがすきではないので……」と口にするが、忘れられないパフォーマンスになったはずだ。ゴール裏でサポーターと一緒に腕を突き上げながら、「シャー!」と叫ぶ丸山もまた、どこか照れくさそうだった。

文=高尾太恵子